三浦“先発”白紙 中畑監督「いなくてもローテ組める」

[ 2013年12月28日 05:30 ]

DeNA・中畑監督(左)も「頭が下がる」と言うエースの三浦だが…

 DeNAのエース・三浦大輔投手(40)が先発ローテーション剥奪の危機に直面している。中畑監督は来季の先発構想について言及。「三浦、藤井は今は入っていない。(三浦)大輔がいなくてもローテーションを組める」とベテランを特別扱いせず、横一線のサバイバルを強調した。

 今季はリーグワーストのチーム防御率4・50。来季から投手コーチを兼任する40歳の三浦がチームトップの9勝では、CS進出は望めない。指揮官も「大輔の頑張りには頭が下がる。でも超える投手が出てこないと」が口癖だ。

 監督就任した12年以来、2桁勝利を挙げた投手はゼロ。6本柱の構想のなかで、三浦を現時点で先発の頭数に入れなかったのは今オフの補強への手応えと同時に、若手への発奮を促す意図もある。今オフでは前ロッキーズ傘下3Aの高橋、阪神からFAした久保と実績十分の左右の先発候補を獲得。手駒は増えたこともあり、「先発の6枚は久保、(高橋)尚成、三嶋、井納、新人の柿田、三上。新外国人(モスコーソ)も入れてない。若い力が頑張らないと」と期待を込めた。

 負けず嫌いの三浦も先発の座には特別な思いがあるだけに、指揮官の発言で闘争心に火がつくことは必至。今季もチームトップの175回2/3を投げ、6月21日のロッテ戦(QVCマリン)では39歳6カ月で球団最年長完封勝利を飾るなど衰えを見せない。「(25日で)40歳になったと言っても一つ年をとっただけ。まだまだ若手に負けるつもりはない」と闘志満々だった。

 三嶋、井納、柿田ら若手が先発の柱で白星を重ね、危機感を抱いた三浦が目の色を変えてエースの座を死守する。指揮官の狙いは、サバイバル激化による投手王国の構築だ。

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2013年12月28日のニュース