能見 来季は完投増やす!「リリーフの負担を考えながら」

[ 2013年12月24日 08:09 ]

ファンにサインをプレゼントする能見

 阪神の能見篤史投手(34)が23日、来季は2桁完投を目指す決意を示した。V奪回へのキーマンは、はっきりと言い切った。

 「(完投を)できるにこしたことはない。(シーズンの)先を見据えてというところもある。平均して(完投数)7回以上は投げたい。最低でも今年(6完投)ぐらいは。(完投数も)目指すところはある。心の中ではね」

 球団では92年に13完投した仲田幸司氏以来、2桁達成者はいない。具体的な数字は口に出さなかったが、秘めた思いはある。今年3月には日本代表メンバーとして第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場。WBC出場のため、ペナントレース開幕へ向けた調整は難しかった。首脳陣は疲労などを考慮して開幕投手の回避を決断。その状況でも今季は自己最多の6完投をマークした。

 「前半戦で(完投が)5回、後半戦で1回なんでね…。もう少し行けたとは思いますけど。リリーフの負担を考えながら。リリーフの登板数が多いと思ったら(リリーフを)休ませたいと思う」

 先発陣の完投数や登板回数が増えれば、中継ぎ陣の負担軽減につながる。チームの勝利を最優先に考える立場だからこそ完投数アップにも闘志を燃やした。

 プロ10年目の来季は、順当に行けば2年ぶり3度目の開幕投手を務めることが濃厚だ。スタートダッシュを狙うチームの命運を握るだけでなく、2桁完投へ向けた第一歩にもなる。

 「もう来年で35歳ですよ…」。最後には若手の台頭を促す言葉を発した。それでも鋭い目つきからはエースとしての自覚が伝わった。V奪回を狙う和田阪神を支える大黒柱が来季はマウンドに立ち続ける覚悟だ。

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2013年12月24日のニュース