阪神・鶴 球児から“卒業” 気付けば来季9年目

[ 2013年12月20日 05:30 ]

四天王寺和らぎ苑を訪問し、今季最後のグラティを披露した上本(左)と鶴

 阪神・鶴が19日、大阪府富田林市の障害福祉施設「四天王寺和らぎ苑」を訪問した。入所者と交流した後、沖縄で例年一緒に自主トレを行ってきた藤川球児(カブス)のもとを離れ、独り立ちすることを明かした。

 「(藤川が)米国で(自主トレを)やるみたいなので、一緒にやりません。10、11月とウエートトレーニングとか、体の使い方とか、やるべきことをやってきた。やってきたことを(今後も)思い切ってできる場所を探していきたい」

 明らかに目の色が違っていた。05年高校生ドラフト1巡目で入団し、気付けば来年でプロ9年目。本来なら、投手陣の柱となっていなければならない年齢と立場だ。これまでは尊敬する先輩に連れられてトレーニングを積んできたが、このオフは自身と向き合う時間を増やすため、環境を変えて練習に取り組む。

 やるべきことも分かっている。今年の持ち場は主にリリーフ。先発と違い登板日が決まっていないため、シーズン中は肉体を追い込むことができなかった。

 「もう少しパワーアップした状態で(キャンプに)入りたい。先発というのを頭に置きながらやっていきたい」

 久保、スタンリッジが抜け、先発として計算できるのは能見とメッセンジャー、藤浪の3人だけ。残る椅子を奪うべく、濃密なオフを過ごす。

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