藤浪 貯金倍増計画 調子の波なくしてV貢献を

[ 2013年12月19日 12:27 ]

新人研修を受ける(左から)伊藤和、古屋2軍チーフ兼打撃コーチ、藤浪、小豆畑

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が18日、西宮市内のホテルで行われた新人研修会に参加した。来季2年目を迎える黄金右腕は、シーズン中の好不調の波を減らし、自身の勝ち星による貯金を倍増させ、チームのV奪還に貢献する意気込みを口にした。

 「1年目は若いですし、(好不調の)波があるのは当然。(選手として)完成されたわけではないので。波を小さくすることは何年かかけてやっていきたい」。

 開幕ローテーション入りを果たし10勝6敗、防御率2・75と上々の数字を残した。一方で、星取りの浮き沈みは激しかった。4月に3勝をマークし好スタートを切りながら、交流戦もあった5月は1勝止まりで6月は4試合に登板して未勝利。8月は5戦4勝で月間MVPを獲得し、早々と2ケタ勝利に到達しながら、以降は5試合登板で0勝2敗とペースダウンしてシーズンを終えた。

 「運の問題もありますし、一概に(ペースダウンしたと)言えない」と藤浪が振り返ったように、打線の援護などの兼ね合いも当然ある。それでも「個人的な数字にこだわりはない。自分の投げた試合でチームの勝ちにつながれば」と、何よりもチームの勝利を優先し、同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。

 チームからは今季の全登板試合の映像集を渡されているが「今は技術をどうこうしようとは思っていない。体を作ることに専念したい」とトレーニングに時間を割いて、波がなく、1年間フル回転できる肉体を作り上げる。

 「自分の貯金が増えたら、チームの(良い)成績にも結びつくと思う」。進化を遂げる背番号19が来季、チームの白星街道をアシストする。

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2013年12月19日のニュース