ソフトB・岩崎 悟空もびっくり?カメハメ波カーブだ

[ 2013年12月19日 05:30 ]

キャッチボールするソフトバンク・岩崎

 ソフトバンクの岩崎翔投手(24)は18日、西戸崎室内練習場でドミニカ仕込みの「カメハメ波カーブ」を初披露した。約2カ月間プレーしたドミニカのウインターリーグでは、リーグの週間MVPを獲得するなど、7試合で2勝1敗、防御率3・74の好成績。中でもカーブの割合は全体の約3割に及び、33回2/3で33個の三振を奪った。この「新球」を武器に、激しさを増した先発ローテーション争いに食い込む。

 あまりの鋭い変化に慌てた様子だった。16日にドミニカ共和国から帰国したばかりの岩崎とキャッチボールした橘内基純3軍コンディショニングコーチは、何度も球を取り損ねた。

 「向こうでは投球の3割は、このカーブを投げていました。空振りが取れるボールになった」

 現地で岩崎のカーブは人気アニメ「ドラゴンボール」で孫悟空が使う必殺技に例えられ「カメハメ波」と呼ばれたという。さらにチームメートからは握りを質問攻めされるほど話題を呼んだ。

 これまでカーブはカウントを整えるだけの球だった。しかし、10月1日のオリックス戦(京セラドーム)で細川に助言され、手首をロックしたまま投げるように変化させた。「イメージは杉内さんと同じ」。巨人・杉内のカーブのような速くて鋭い変化で、打者の反応を鈍らせる。ウインターリーグでは7試合に先発し、33回2/3を投げ33奪三振。2勝1敗と勝ち星には恵まれなかったものの、リーグで1度、チームでは2度、週間MVPとして表彰され、携帯電話3台と特大ハムの副賞もゲットした。

 今季は5試合に先発したが、一時は守護神を務めるなど、リリーフが主な役割だった。救援登板時は68回2/3を投げ54奪三振。先発復帰を目標に掲げる岩崎にとっては、奪三振率の上がる決め球は大きな武器になる。「自分で先発をやると言った以上、ダメなら中継ぎとかではなく、勝負できるようにしっかりやりたい」。来季は新外国人のスタンリッジ、ウルフに加え、FAで前中日の中田も加入するなど先発ローテーション争いはし烈だが、岩崎は一歩も引かない覚悟だ。

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2013年12月19日のニュース