マー君の夢かなえさせるべき…楽天に「世論の重圧」　米メディア予想

メジャー挑戦を球団に伝えたことを会見で話す田中

　米国の各メディアは１７日（日本時間１８日）、楽天・田中将大投手（２５）が新ポスティング・システムを使っての大リーグ挑戦希望を表明したことを大きく報じた。

　争奪戦への参戦が決定的なドジャースの地元紙ロサンゼルス・タイムズは「田中は依然不確定」との見出しで記事を掲載。楽天の残留要請に「楽天には田中をメジャー球団に売る義務はない」としながらも、「アメリカンドリームをかなえさせてあげるべきだという高まる世論の重圧に、楽天は間違いなくさらされるだろう」と予想した。さらには、サッカーの米国代表でプロリーグＭＬＳのスター、ＭＦランドン・ドノバン（３１）を例に挙げ「ほとんどのファンは、彼がヨーロッパのどこかの国に挑戦することを望むだろう」と皮肉っている。

　米国内でも田中の注目は高まる一方だ。ヤンキースの地元紙ニューヨーク・ポストは「移籍が実現するかは楽天次第」とし、獲得を狙うとされる球団としてヤ軍とド軍、カブス、エンゼルス、ダイヤモンドバックスの５球団を挙げた。同紙は別の記事で、移籍することになれば「少なくとも１５球団」が獲得に名乗りを上げるとする匿名の大リーグ球団幹部の談話を紹介した。

　さらに、ＣＢＳスポーツの看板記者ジョン・ヘイマン氏は自身のツイッターで「田中が１億ドル（約１０３億円）を手にすることは間違いない」とする球団ＧＭの談話を掲載。米スポーツ専門局ＥＳＰＮのバスター・オルニー記者も「２５歳という年齢から、１億ドル超えという額は十分に考えられる」と、大台到達の見通しをこぞって伝えた。