オリ後藤と楽天・鉄平が電撃トレード「チームの顔」放出

[ 2013年12月19日 05:30 ]

楽天にトレードが決まった後藤

 オリックス・後藤光尊内野手(35)と楽天・鉄平外野手(30)の1対1の交換トレードが合意に達したことが18日、分かった。19日にも両球団から発表される。オリックス・後藤は来季で13年目を迎える生え抜きのチームリーダーで、楽天・鉄平も09年にリーグ首位打者を獲得して今季は選手会長。両球団にとっては「チームの顔」を放出しての電撃トレードとなる。

 5年連続Bクラスと低迷するオリックスと日本一連覇を狙う楽天が、大胆な血の入れ替えを断行した。

 後藤は01年ドラフトでオリックスに入団。1年目から開幕スタメン出場を果たすなど、12年間で通算1140試合に出場し1106安打。10年オフにFA宣言した際には中日が獲得に名乗りを上げたが、「(当時オリックス監督の)岡田(彰布)さんに恩返しがしたい」と残留し、オリックスでは過去に例のない4年以上の複数年契約を結んだ。名実ともに、生え抜きのチームリーダーだった。しかし、今季は昨季に続く不振で、69試合の出場にとどまり打率・243。事実上、来季の戦力構想から外れていた。

 一方、鉄平は09年に首位打者を獲得。今季は選手会長も務めたが、岡島、枡田、島内ら若手外野手の台頭もあり、出番は激減。わずか54試合の出場にとどまった。先月14日の契約更改交渉では野球協約の減額制限(1億円以下は25%)を超える53%減の4000万円でサイン。「選手、選手会長として、力を発揮できなかった。来季に向けて頑張るだけ」と話していた。

 後藤、鉄平ともに実績は申し分なく、今回のトレードは新天地で本来の力を取り戻せると両球団の思惑が合致したものだ。オリックスでは今年1月に、日本ハムとの間で大型トレードを成立させた。新選手会長に就任したばかりの大引を筆頭に木佐貫、赤田の3選手を放出して、糸井、八木を獲得した経緯がある。ただ、森脇監督は「本当の意味でチームを変えるには、トップ15人を変えなければいけない」と話してきた。今季、チーム打率はリーグワーストの・256。オリックス本社50周年で優勝が至上命令となっている来季に向け、大幅なチーム改革と得点力のアップを目指していた。

 また、楽天は今季、藤田、松井稼で鉄壁の二遊間を擁し、球団創設9年目で悲願の初優勝を飾ったが、ともにベテランでコンディションに配慮しながら定期的に休養を与えてきた。星野監督も「ウチは(松井)稼頭央が故障するとチーム力が一気に落ちる」と評してきた。さらに今季、正三塁手として活躍したマギーはメジャー復帰を視野に入れ残留は極めて微妙な状況。このため、今オフに西武からFA宣言した片岡の獲得に乗り出したが、片岡は巨人入り。二塁、三塁、遊撃の全てを守れるユーティリティーの後藤は補強ポイントに合致し、秋田出身であることも東北球団の楽天にとっては魅力の一つでもあった。

 後藤、鉄平ともに3番を中心にクリーンアップを務めてきた巧打者。新天地で「再生」すれば、大きな戦力となる。 

 ◆後藤 光尊(ごとう・みつたか)1978年(昭53)7月27日、秋田県生まれの35歳。秋田高で3年センバツに出場し、川崎製鉄千葉から01年ドラフト10巡目でオリックス入団。02年開幕戦の3月30日近鉄戦で新人ながら初先発初出場を果たし初安打も記録。11年8月11日の楽天戦では史上9人目の全打順本塁打も達成した。1メートル75、75キロ。右投げ左打ち。既婚。

 ◆鉄平(てっぺい=土谷鉄平)1982年(昭57)12月27日、大分県生まれの30歳。津久見から00年ドラフト5位で中日入団。初出場の04年4月30日横浜戦でプロ初打席初安打。05年オフに金銭トレードで楽天に移籍すると、登録名を姓から鉄平に変更。09年には打率.327で首位打者を獲得し、ベストナインに選ばれた。1メートル78、78キロ。右投げ左打ち。既婚。

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