菅野 アスレチックスエースと意気投合 話題は黒田

[ 2013年12月19日 05:30 ]

アリゾナ州の施設で自主トレを行った菅野は、アスレチックスの右腕パーカーと握手

 大物メジャーリーガーとの「共演」で、2年目のジンクスを吹き飛ばす。今季、新人ながら13勝を挙げた巨人・菅野智之投手(24)が17日(日本時間18日)、アリゾナ州の施設で自主トレを行った。1歳年上でアスレチックスのエース、ジャーロド・パーカー投手(25)と初対面を果たした。

 「肉体が劇的に変わるとは思っていないですけど、メジャーリーガーと一緒に練習することで刺激になるので」

 昨年2月に巨人への入団を信じて汗を流した思い出の場所。午前8時から約4時間、1年前の浪人時代と同じメニューをこなした菅野の表情は充実感に満ちあふれていた。全米有数の施設には、多くの大リーガーが集結。その中、菅野が「キャッチボールも見ましたけど、真上から投げ下ろす感じでしたね」と目で追い続けたのが、2年連続12勝以上でアスレチックスの地区優勝連覇に貢献した右腕パーカーだった。「直球のレベル向上」をオフの課題に掲げているだけに、150キロを超えるフォーシームが最大の武器の右腕は格好の「教材」だった。

 実は菅野とパーカーは共通点が多い。ともに1メートル85、88キロで右投げ。昨年のドラフト1位の菅野に対し、パーカーも07年ドラフト1巡目(全体9番目)。大舞台に強いのも同じだ。パーカーは今年6月18日、9月4日と2度にわたってレンジャーズ・ダルビッシュと投げ合い連勝。菅野が日本シリーズで楽天・田中に今季初黒星をつけた男として紹介されると、興味津々のパーカーから「ダルビッシュと比べたら(田中は)どうなんだい?」と逆取材を受けた。

 また、ヤンキースの黒田の話題でも意気投合。11年にメジャーデビューしたパーカーだが、最初に投げ合ったのが当時ドジャースの黒田。菅野も黒田を尊敬する投手の1人に挙げており、パーカーから「凄い投手。あの年齢で投げられているのは凄い。僕らはまだこれからだね」と声を掛けられると、大きくうなずいていた。 

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2013年12月19日のニュース