地元ファン複雑「行ってほしくない」「気持ちよく…」

[ 2013年12月18日 05:30 ]

大勢の報道陣に囲まれ、会見する楽天・田中

楽天・田中メジャー移籍容認へ

 楽天・田中が大リーグ移籍希望を表明したことを受け、Kスタ宮城前で仙台市宮城野区の主婦(38)は「マー君がいたから優勝できた。メジャーに行ってほしくない」と残念そうな表情を見せた。一方で、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の仮設商店では、店主の浮津聡さん(46)が「来年も残ってほしいが、田中投手はこの挑戦を念頭に頑張ってきたのだろう。球団も気持ちよく送り出してほしい」と話した。

 ▼楽天・星野監督 自分はこの問題についてタッチすることはない。個人的な考えとしては、(メジャーに)行かせてあげたいと思っているし、その考えは変わらない。

 ▼日本プロ野球選手会・松原徹事務局長 合意に達するまでに時間がかかったが、選手にとっては複数球団と直接交渉できる制度になったことをうれしく思う。あくまで主導権は球団にあるが、選手の夢をかなえてもらえるとありがたい。

 ▼日本野球機構選手関係委員会・四藤慶一郎委員長(阪神球団専務)良かったかと言われたら難しい。ただ、最大限の努力をした結果、制度が存続したことは良かった。複数球団との交渉も当初はできなかったわけやし。

 ▼大リーグ機構・ロブ・マンフレッド最高執行責任者 さまざまな問題に取り組みながら、穏便に合意に達することができてうれしい。大リーグ機構は、長年にわたるNPBとの関係を尊重し、今後もともに野球の発展に協力していきたい

 ▼帝京大大坪正則教授(スポーツ経営)楽天球団には酷だ。20億円では田中投手の今年の働きを補えない。10~15球団が獲得に乗り出すと思うが、結局は財力のあるヤンキースなど3、4球団の競争になる。将来的には海外フリーエージェント資格の取得年数をもう少し短くし、球団が移籍金をもらえる制度にするのがいい。

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2013年12月18日のニュース