マー君移籍先は温暖西海岸? ドジャースとエンゼルス有力

[ 2013年12月18日 05:30 ]

大勢の報道陣に囲まれ、会見する楽天・田中

楽天・田中メジャー移籍容認へ

 楽天・田中の移籍先の有力候補として、ドジャースとエンゼルスが浮上した。新ポスティング制度では、選手に複数球団から移籍先を選択できる可能性が与えられた。関係者の話を総合すると、田中は移籍の条件に、環境面を最重要視しているとみられる。西海岸特有の温暖な気候をはじめ、日本人投手が結果を残すための環境が整っているのが、ロサンゼルスに本拠を置く両チームだ。

 (1)住環境 ロサンゼルスの年間平均気温は13~24度。東海岸のニューヨークより6~8度高く、寒暖差も少ない。降水量はニューヨークの3分の1程度。雨天中止などの影響を受けることも少なく、乾燥しているため過ごしやすい。加えて、日本人コミュニティーが充実。ニューヨークにも日本人は多いが、ロサンゼルスの方が人口、比率ともに多い。また、東海岸よりも日本へのフライト時間が3時間ほど短いことは、まい夫人ら家族にとっても魅力だ。

 (2)投手有利 過ごしやすい環境であることは、投手の調整において重要。さらに、大リーグは形状や広さにより投手有利とされる球場(ピッチャーズ・パーク)が12個あり、うち西海岸の球団に6個と最も多い。ドジャースタジアムとエンゼルスタジアムもこれに含まれ、ド軍は今季のチーム防御率が3・25で30球団中2位だった。

 ド軍、エ軍とも田中の獲得に強い興味を示しており、豊富な資金力を誇る。また、ドン・マッティングリー監督とマイク・ソーシア監督が自ら映像で投球をチェック済みだ。ド軍はこれまで、ネド・コレッティGMが田中を「若くて才能ある投手」と賛辞を贈り「高額な入札による争奪戦になる」と予想。エ軍のジェリー・ディポトGMも「素晴らしい。ファンタスティックな投手」と評価している。

 ド軍はレギュラーシーズン終了時の年俸総額が30球団トップ。今後も補強の手を緩めずに2年連続地区優勝と、その先に1988年以来、26年ぶりの世界一を見据える。一方でエ軍に入れば、同じア・リーグ西地区でプレーする憧れのレンジャーズ・ダルビッシュと対戦が待つ。日本では4度投げ合い、田中は1勝3敗。最後の対決は11年7月20日(東京ドーム)で、3年ぶりの激突となれば、日米で熱い注目を集める。

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2013年12月18日のニュース