ノムさん マー君メジャー移籍「社長のあの口ぶりじゃ出さないな」

[ 2013年12月17日 07:34 ]

ご機嫌の青木功(左)と野村克也氏

 22日に行われる有馬記念の「第4回プレミアムレセプション(中山馬主協会主催)」が16日、東京都内のホテルで開催された。元楽天監督の野村克也氏(78)がゲスト出演し、田中将大投手(25)のメジャー移籍について「どうなのかね。正直、五分五分でしょ」と見通しを語った。

 新移籍制度で球団が手にする入札額は、上限で2000万ドル(約20億6000万円)。上限がなかった旧制度からの変更に立花球団社長が「価格の評価としては少し安いんじゃないか」と難色を示している。昨年まで楽天の名誉監督を務めた野村氏は「楽天らしい。社長のあの口ぶりじゃ(メジャーに)出さないな」と苦笑い。ただ、以前からダルビッシュら、日本球界のトップクラスが続々と海を渡る現状に不満を持っており「日本の一流選手がどんどんアメリカに行っていいのか。日本のプロ野球はどうなるんだ。一流が一流を育てるんだ」と語気を強めた。

 野村氏は田中を入団1年目から先発ローテーションで起用するなど、プロとしての基礎を3年間にわたって叩き込んだ。日本球界の発展には、田中の存在は不可欠と考えるからこそ、日本でプレーしてほしい。だが、日本で敵がいなくなった教え子が、メジャーに挑戦することを後押ししたい思いもある。メジャーで投げる姿を見てみたいかという問いに「そういう意味ではなあ。投げなくても分かる。(メジャーでも)十分通用するよ」と、太鼓判を押すことも忘れなかった。

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2013年12月17日のニュース