マー君“運命の日”17日 球団と話し合い

[ 2013年12月17日 05:30 ]

9月26日、リーグ優勝を決め立花球団社長と握手をかわす楽天・田中

 楽天と田中将大投手(25)の去就会談が、17日に行われる。16日、実行委員会が都内で行われ、大リーグ機構(MLB)側と基本合意しているポスティング・システム(入札制度)に代わる新移籍制度を正式承認した。17日に日米で詳細が発表され、新制度を発効した後、田中が可能となった今オフのメジャー移籍について球団と話し合う。田中の熱意がどこまで伝わるか。日米が注目する運命の一日となる。

 実行委員会で正式承認された新移籍制度は、MLB側の評議会の承認を待って、17日に正式に締結される。同委員会に出席した井上智治オーナー代行は「正式発表の段階で、すぐに立花(陽三球団社長)が田中選手と話し合いを行い、それから(方向性を)決定する」と説明した。

 田中はこれまで「(新制度が)決まってからでないと話はしません。制度がない上で話をしても仕方がない」と一貫して態度表明を控えてきた。しかし、昨オフに3年契約を結んだ際に、各シーズン終了後に球団とメジャー移籍について会談を行い、契約を見直せる付帯条項が加えられた。球団初の日本一を達成した11月3日から40日以上が経過した。制度が失効中だったとはいえ、ここまで沈黙を貫いてきたのも、メジャー移籍の希望を伝えるためだった。

 新移籍制度は日本の球団が希望する入札額を設定し、上限は2000万ドル(約20億6000万円)。選手はその額に応じた大リーグの全球団と交渉できる。楽天はこの日の実行委員会でも低く設定された上限に最後まで反発。予定した入札額は大幅に減り、補強費に回す金額も限られる。エースを出すメリットがなくなっているのが現状だ。

 一方で球団初の日本一に導いたエースの意思を尊重する意向もある。球団関係者は「入札額が減ったことで、もしメジャー移籍を認めなければ相当のバッシングがある」と危機感を抱いている。残留要請に加え、「折衷案」として1年後のメジャー移籍を約束し、来季も楽天でプレーしてもらうプランも検討。今オフのメジャー移籍を容認するかは、不透明だ。

 複数の大リーグ幹部は「少なくともクリスマス前までに申請してもらいたい」と話す。各球団は今週中に補強方針を再考する編成会議を行う。楽天の判断が遅れれば、争奪戦から離脱する球団はさらに増える。田中にとっても望ましい状況ではない。楽天側も立花球団社長が「(編成の面から見ても)時間はかけられない」としており、何度も会談を重ねる機会はない。日米が待ち続けてきた田中の去就に答えが出る。

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