掛布DCたまげた 160メートル弾14歳に「清原、松井以上かも」

[ 2013年12月16日 05:30 ]

清宮幸太郎くん(左)の打撃フォームを見る掛布DC

 未来の「ミスタータイガース」は君だ!阪神の掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)が15日、東京都調布市を中心に活動する「調布リトルシニア」の練習を視察。昨年8月のリトルリーグ世界選手権で優勝し、全米にもその名をとどろかせた清宮幸太郎君(14)にほれ込み、将来の阪神入りを熱望した。

 「大人をムキにさせる子供だよ。規格外。(高校時代の)清原、松井クラス。いや、それ以上かもしれないな」。

 同チームのOBと知り合いだったことから、野球用具を寄贈するために訪問した掛布DCの視線はくぎ付けとなった。シート打撃での2打席目。完璧に捉えた右翼への打球は、両翼95メートルのはるか上、高さ約20メートルの防球ネットを越えていった。金属バットとはいえ、推定飛距離160メートルの打球に、思わず言葉を失った。

 父はラグビー元日本代表で、現在はトップリーグ・ヤマハ発動機の監督を務める克幸氏(46)。1メートル83、100キロの体格はとても中学2年生とは思えない。同球場ではかつて元キューバ代表の至宝、キンデランも場外弾を放ったことがあるというが、それにも匹敵するパワーだ。

 1打席目には内角球を中前に運ぶ器用さも見せつけ「柔らかさもある。木(製)でも対応できる。(左)肘が体から離れない」と絶賛した掛布DCは、1・5キロのマスコットバットをプレゼント。これには清宮君も「阪神ファンです。(掛布さんは)偉大な人。うれしい」と大喜びだった。

 順調にいけば、2017年のドラフトで超目玉となるのは間違いない。「こういう打者が阪神を引っ張っていってほしい」。掛布DCは真剣に願っていた。

 ▽清宮君のリトルリーグ世界選手権 12年8月に米ペンシルベニア州で開催され、世界一に輝いた日本代表の東京北砂リトルの主砲として活躍。打撃では通算5試合に出場し、12打数8安打で打率・667、3本塁打、6打点。投手では2試合に登板し2勝0敗、防御率1・35、15奪三振。米メディアは、ベーブ・ルースと比較する特集を組むなど、大きな注目を集めた。

 ◆清宮 幸太郎(きよみや・こうたろう)1999年(平11)5月25日生まれ、東京都出身の14歳。早実小4年から東京北砂リトル所属。早実中1年の12年夏にリトルリーグ世界選手権に出場し、「3番・投手」で世界制覇。現在は調布リトルシニア所属。1メートル83、100キロ。右投げ左打ち。

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