新井 5000万円減更改は主砲の意地「優勝争い飽きた」

[ 2013年12月14日 05:30 ]

5000万円ダウンの2億円でサインした新井

 来季が3年契約の最終年となる阪神の新井は、年俸変動制であったことを明かし、5000万円ダウンの2億円でサインした。

 高野球団本部長も「契約通り」と説明。今季残した、140試合出場、打率・267、15本塁打、70打点の数字を見ると、非情な下がり幅に思えなくもない。だがそこは勝負の世界。主砲にも意地がある。新加入するゴメスとの「一塁争奪戦」に勝利し、逆襲に出る。

 「来年も頑張ってくれ、と言われました。球宴明けくらいまではまずまずだったけど、最後は思うような打撃ができなかった。もう優勝争いはし飽きたので。優勝できるようにやる」

 昨オフは痛めていた右肩の影響で、まともにトレーニングすら積めなかった。短距離ダッシュや軽い素振りがやっと。春季キャンプでも大幅に出遅れ、後半は2軍で過ごしている。実戦初出場も3月16日。開幕1軍こそ手中に収めたが、控えからの幕開けだった。「もう完治している」。力強く言い切るその表情からは、現在充実の日々を送っている雰囲気がぷんぷん漂う。

 「順調な練習ができている。去年よりいい」

 迎える来季。177安打で打率・311を記録した10年を超えるキャリアハイの成績なら、あと189本とする通算2000安打に手が届くかもしれない。「頭にない」と話したが、勝利につながる一本を積み上げたその先に、美酒と大記録の2つが待っている。

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2013年12月14日のニュース