則本 マー君超え5倍増 球団新人史上最高額タイ6000万円

[ 2013年12月7日 05:30 ]

午(うま)年の則本は2014年の干支・馬のお面を手に「来年も馬くいく、、、」

 マー君を超えた。今季パ・リーグ新人王に輝いた楽天・則本昂大投手(22)が6日、仙台市内の球団事務所で自身初の契約更改交渉に臨み、今季年俸1200万円から4800万円増の6000万円でサインした。

 「田中さんも1年目から大活躍で新人王も獲った。本当に高い評価をしていただいたんだと思う。内容の濃い最高の一年でした」

 新人ながら開幕投手を務め、シーズン15勝8敗、防御率3・34。クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズでも先発、救援とフル回転し、球団創設9年目での初の日本一に大きく貢献した。楽天の新人選手の契約更改としては、07年の田中と並んで最高額。1年目からの昇給額としては田中の4500万円を上回る4800万円となり、昇給率とともに球団史上最高となった。

 田中はポスティング・システム(入札制度)を利用してのメジャー移籍が濃厚。年男にもなる2年目は「ポスト田中」としての働きが求められる。その田中に志願し、来年1月には合同自主トレを行う。「調整法やシーズンへの気持ちの持ち方など、聞かないと分からないことを聞きます」とエース道を細部まで学ぶ考えだ。

 飛躍へ具体的なイメージはある。「球数を減らす。球数が減れば、後半にバテないし、完封につながる」。今季は3完投ながら完封0。球数減らしのポイントを握る球種はフォークボールだ。レギュラーシーズン最終登板となった10月12日のオリックス戦(Kスタ宮城)で、伊藤から習得中だったフォークで三振を奪った。その1球で自信を深め、日本シリーズで巨人打線を封じたが「来シーズンは相手も研究してくる。相手の対応を見て磨く」と話した。

 「エースはチームを背負う絶対的なところが必要。僕にはまだその力量はないが、いずれなれるように。来年は自分が勝利に導きたい」

 偉大な先輩、田中に追いつく日を信じ、己を磨く。

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2013年12月7日のニュース