ソフトB 16億円で異例の総獲り 李大浩にスタンリッジら4選手入団へ

[ 2013年12月5日 05:30 ]

前オリックスの李大浩

 ソフトバンクは、前オリックスの李大浩(イ・デホ)内野手(31)、前阪神のジェイソン・スタンリッジ投手(35)、前日本ハムのブライアン・ウルフ投手(33)、前西武のデニス・サファテ投手(32)を獲得することが4日、分かった。既に4選手は大筋で合意に達しており、近日中にも正式発表される。

 11月27日に福岡市内で行われた球団オフィシャルスポンサー「感謝の集い」でビデオ出演した孫正義オーナーは「選手補強や戦う環境づくりを側面、後方から支援します」と話し、さらなる大型補強を予告した。それが、国内の他球団で活躍した外国人4選手の獲得だった。球団はシーズン中から調査を続け、今月初めに自由契約選手として公示されると、即座にアタック。李大浩の2年8億円をはじめ、総額16億円。FAで獲得した前中日の中田賢と前日本ハムの鶴岡を加えると、26億円を投入した。

 今季は4位に沈み、5年ぶりのBクラスに転落。3年ぶりの日本一奪回に向け、4番と投手陣の整備が課題だった。チーム打率・274、660得点はいずれもリーグトップだが、4番は松田ら5人が務めるなど安定感を欠いた。投手陣はリーグ4位の防御率3・56。投打がかみ合わずにシーズン終盤に失速した。

 ソフトバンクでも背番号10をつける李大浩は、今季、打率・303、24本塁打、91打点と安定した成績を残した。6年ぶりの復帰となるスタンリッジと、ウルフはいずれも前球団に4年間所属し、通算35勝。両投手ともに2桁勝利を期待できる。さらにサファテは広島と西武で抑えとして活躍した。他球団でプレーしていた外国人選手を一挙に4人も獲得するのは異例だが、ソフトバンクは億単位の出来高を設定。潤沢な「孫マネー」を背景に、多額の報酬を約束し、総獲りにこぎつけた。

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