マギー ヤンキース復帰も 本人希望了承し自由契約に

[ 2013年12月4日 05:30 ]

お立ち台でバーンポーズする田中(左)とマギー

 楽天のケーシー・マギー内野手(31)が3日、自由契約選手としてコミッショナー公示された。球団が来季も引き続き契約する権利を持つ保留選手名簿に記載されていたが、大リーグでプレーする機会を模索したいという本人の希望を受けて手続きをとった。球団は残留交渉を継続する。

 マギーは来日1年目の今季、打率・292、28本塁打、93打点で球団初の日本一に貢献した。球団は年俸1億円からの大幅増と複数年契約などを提示していたが、安部井寛スカウト部長はこの日、代理人を通じて連絡があったとし「本人の希望もあるので要望を受け入れた」と説明。自由契約になったことで国内の他球団とも交渉は可能だが、安部井部長によると、マギーは日本でプレーする場合は「楽天に戻る」と伝えているという。

 マギーが大リーグ復帰を目指す上で、求めているのはレギュラー保証。メジャーのFA市場で三塁手が薄い事情も背景にある。今季最も活躍した選手は、ドジャースのウリベで打率・278、12本塁打、50打点。20本塁打以上を期待できる大砲は貴重な存在といえる。

 そこで浮上するのが、昨季所属したヤンキースへの復帰だ。メジャー通算654本塁打のロドリゲスがいるが、薬物規定違反で大リーグ機構から211試合出場停止処分を受け、現在異議申し立ての結論待ち。来季出場は不透明で、今季三塁を守ったユーキリスら5選手も全員退団した。ブライアン・キャッシュマンGMはニューヨーク・デーリーニューズ紙に「ロドリゲスが出られない場合は球団外から補強する」と明言。今季獲得を狙う田中を視察し、マギーの状態も把握している。

 帰国後、米メディアに「まだメジャーでやれる自信はある」と話したマギー。大リーグから好条件でのオファーがくれば楽天には戻ってこない。

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2013年12月4日のニュース