坂本危機感「打てなかったら外される」素振りで打撃改善

[ 2013年12月4日 05:30 ]

契約更改を終えた坂本は会見中終始笑顔

 巨人の坂本が契約交渉を行い、現状維持の1億8000万円でサインした。この日はグレーのスーツ姿で登場。初のダウン提示も予想されただけに会見では時折笑みも浮かべたが、現状には満足していない。「今年みたいに全然、打てなかったら外されることも出てくる。そういうことがないようにしっかりやりたい」と危機感を募らせた。

 今季は8月中旬まで打率3割をキープも、右足首の故障などもあり最終的に打率・265、本塁打も12本にとどまった。「自分の技術のなさを痛感させられました」と振り返った。

 もちろん、誇れるものもあった。4年連続での全試合出場。坂本も「一番評価していただいた」と明かすが、安穏とはしていられない。来季は、井端に加え、正二塁手候補として片岡が加入。二遊間を守ることができるベテランの加入は脅威となる。

 終盤失速した打撃の改善に、素振り増に着手する。「高校生の時に素振りをして良くなった。原点ではないけど、しっかり振り込みたい」。チームで1日1000スイングが課せられた青森・光星学院(現八戸学院光星)時代、野球が上達したいことだけを考え、必死にもがいたことを思い浮かべた。「これまで12月は素振りはしたことがなかったけど、スイングもしたい。振る力強さがちょっとでも増えればいい」。ウエートトレーニングに加え、年内からバットを手にする覚悟を決めた。

 中旬に行われるハワイへの優勝旅行も辞退し、トレーニングに専念する。「このまま足踏みしていたら中途半端な選手になる」。8年目のシーズンは、名実ともに看板選手となる決意をにじませた。

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2013年12月4日のニュース