藤浪3倍増!ダル、マー参考に査定 来季1億円も!?

[ 2013年12月4日 05:30 ]

大幅増で契約を更改しくす玉を割る藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が3日、西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の年俸1500万円から、阪神の新人史上最高額となる4500万円(推定)で一発サインした。3000万円の上がり幅も球団史上最多。2リーグ制以降、阪神の高卒1年目で初めて先発10勝した規格外のルーキーは、オフも虎の歴史を塗り替えていく。

【契約更改】

 これ以上ない査定にも、笑顔はハジけなかった。初めての契約更改を終えた藤浪は、マウンド上と同様に表情一つ変えることなく交渉の席を振り返った。

 「初めてですし、どんな感じなのかなと思っていましたが、だいたいイメージ通りでした。自分の成績以上の評価をしていただきました。大変いい評価をしていただいたと思っています」

 球団から提示された額は、阪神の新人史上最高額となる4500万円。盗塁王を獲得して新人王にもなった01年の赤星氏(4000万円)を上回った。アップ幅3000万円も、赤星氏の2800万円を更新。新人選手としては球団史上最高の貢献度と認められたことになる。

 規格外のルーキーは球団が定めたポイント制による査定方法では収まりきらない!? 過去の阪神のどの選手をも超えてしまったため、他球団の1年目に大活躍した投手と比較した。日本ハムで5勝のダルビッシュ(現レンジャーズ)は3000万円、楽天で11勝して新人王を獲得した田中は6000万円。今季10勝の藤浪の4500万円は決して本人のいう「成績以上の評価」ではない。

 交渉にあたった高野球団本部長からは「子どもたちに夢を与える選手になってくれ」と声をかけられたという。10勝6敗、防御率2・75。8月には月間MVPを獲得。新人王こそヤクルト・小川に譲ったが、11月26日のプロ野球コンベンションでは「新人特別賞」を受賞した。

 「ローテに入れると思っていなかったので、そういう意味では満足かもしれないですけど、ローテの1メンバーという意味では満足できるものではないと思います」

 バラ色のオフを満喫中かと思いきや、浮かれる様子は一切ない。お金の使い道を聞かれても「特に考えていません。堅く貯金します」と19歳らしからぬ答え。くしくも、投手と野手の二刀流に挑戦中の大谷(日本ハム)もこの日、契約更改したが2倍増の3000万円。高校時代からしのぎを削るライバルを大きく上回った。 

 「今年の成績は野手のみなさんに助けていただいた数字。来年は自分の力で(成績を)残しましたと言えるぐらいに頑張りたい」

 エース格としてフル回転し、チームを日本一に導くようならば、1年後には大台1億円に届く可能性も出てきた。

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2013年12月4日のニュース