川上哲治氏のお別れの会 王会長「9連覇は勝利への執念の結晶」

[ 2013年12月2日 14:50 ]

川上哲治氏の遺影に向かい、お別れの言葉を述べる王貞治氏

 プロ野球で「打撃の神様」「巨人V9監督」として知られ、10月28日に93歳で死去した川上哲治氏のお別れの会が2日、東京都内のホテルで行われた。

 9年連続日本一を支えた巨人の長嶋茂雄元監督やソフトバンクの王貞治球団会長のほか、楽天の星野仙一監督、コミッショナー代行を務めるオリックスの宮内義彦オーナーら球界関係者が多数出席した。

 祭壇には眼鏡をかけた印象的な故人の大きな写真が飾られ、現役時代の背番号「16」のユニホームなど、ゆかりの品々が並んだ。出席者を代表してあいさつした王会長は「9連覇は川上監督でなければ成し得なかったと言い切れます。プロ野球界にさんぜんと輝く川上さんの勝利への執念の結晶」と恩師をたたえた。公私にわたって付き合いのあった星野監督は「非情と愛情を使い分けていた」としみじみと語った。

 川上氏は1938年に巨人入りし、戦前戦後を通じて打撃の第一人者として活躍。61年から巨人の監督を務め、前人未到の日本シリーズ9連覇を成し遂げるなど、球史に偉大な足跡を残した。

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2013年12月2日のニュース