原巨人 片岡で完成!逆襲布陣「非常にいい補強をしてもらった」

[ 2013年12月2日 05:30 ]

OB総会で片岡の獲得について話す原監督

 巨人が西武からフリーエージェント(FA)宣言していた片岡治大内野手(30)を獲得することが1日、決まった。この日の午前中に、片岡から球団側に移籍する旨の連絡が入った。広島からFA宣言した大竹寛投手(30)、元中日の井端弘和内野手(38)に続く補強で、今オフの巨人の補強は大枠が固まった。3選手はそれぞれ今週中にも入団会見を開く。

 補強ポイントに完璧に合致した片岡の獲得。朗報が届いた原監督の言葉にも自然と力が入った。「非常に、巨人においても吉報でございます。GMはじめ、尽力された部分において大変感謝したい。片岡自身も、いい決断をしてくれた」

 吉報が届いたのは午前10時20分ごろだったという。原沢敦球団代表兼GMの携帯電話に、片岡本人から電話があった。「お世話になります」。待ち望んでいた言葉に原沢球団代表は「決断してくれてありがとう。ここから先は、来年のリーグ優勝に向けて突っ走ろう」と熱い言葉で返した。時間にしてわずか30秒足らずだったが、相思相愛の両者にはこれで十分だった。

 ここ数年の巨人は正二塁手の不在に苦しんだ。今季も先発出場は寺内の59試合が最多で、計7選手が二塁を守った。勝負強い打撃で守備範囲も広い片岡は、そんな今の巨人にうってつけの存在。11月27日に都内のホテルで初交渉し、その席上でかつて原監督も背負った背番号8を提示した。「(背番号8は)非常に似合うと思う。いろんな可能性を秘めた選手」と原監督。2年総額3億円程度の提示額は他球団より劣ったが、これ以上ない誠意で同じく獲得に乗り出した楽天やオリックスを上回った。

 今オフは大竹、井端に続き、片岡も射止めた。補強ポイントは先発投手と二遊間の強化だっただけに、現場の意向に沿った補強について原監督は「非常にいい補強をしてもらったと思います」と感謝の意を表した。外国人とトレードによる補強を除けば、補強第1章は完結。日本一奪回へ、巨人が狙い通りのピースを手にした。

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2013年12月2日のニュース