巨人・井端 坂本育てる 原監督“超一流のショートに”

[ 2013年11月27日 05:30 ]

WBCでも共闘した坂本(右)と井端

 巨人は今季まで中日でプレーしていた井端弘和内野手(38)と来季の契約で合意したと発表した。入団会見は後日行うが、背番号は小笠原が今季までつけていた「2」となる。

 中日時代は常に優勝争いを繰り広げた巨人で再出発を決めた井端の言葉は、自身の役割を十分に理解したものだった。

 「初心に戻り、若い選手たちと競い合えることも楽しみですし、これまでの自分の経験がチームの役に立つのなら、積極的に若い選手に伝えていき、さまざまな形でジャイアンツの勝利に貢献したい」

 1年契約で年俸4500万円。背番号は、くしくもこの日、中日移籍が決まった小笠原が背負っていた「2」で合意に至った。

 入団が決定した後、電話で井端と直接話した原監督は「(遊撃には)坂本がいるけれど、抜いてもらうぐらいの気持ちでやって、(坂本)勇人もそれに対して上がっていく。ぴりぴりと熱いものが、チームに流れると思う」とした。その心は、チーム力を底上げするとともに、“坂本を超一流のショートに育ててくれ”だ。

 中日時代の井端を「嫌らしい選手だよね。決していい存在ではなかった」と独特の言い回しで評した原監督。長丁場のペナントレースで遊撃手のバックアップ要員を確保し、谷が退団したことなどあり、右の貴重な代打ともなり得る。井端は「伝統のある強豪チームで、経験豊富な原監督のもと、自分の力の限界に挑戦ができることをうれしく思います」。今度は味方となって、原巨人を支える「嫌らしい存在」となる。

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2013年11月27日のニュース