呉昇桓に「いつでも来て」 生野コリアタウン、早くも歓迎ムード

[ 2013年11月26日 08:01 ]

 大阪市生野区にある「大阪生野コリアタウン」が、阪神入団が決まった呉昇桓(オスンファン)投手の全面サポートに名乗り出た。慣れない日本での生活や食文化など、困ったことがあれば何でも相談あれ。開幕までに同タウンに呉昇桓の横断幕を掲げることも検討中で「韓迎ムード」一色だ。

 ナニワが誇るコリアタウンには、早くも熱気が漂っている。日本では最大規模となる韓国食料品マーケット「大阪生野コリアタウン」御幸通中央商店会・青年部の良元現雄さん(29)は話す。「買い物からオススメの食材など、すべてコリアタウンがサポートしますよ。韓国料理に関するものなら、ほしいものは全部揃います」

 東西600メートルにおよび、130以上もの店舗が並ぶ。韓国焼き肉からサムギョプサル、参鶏湯(サムゲタン)、チヂミ、ビビンバからキムチまで…。「(JR環状線の)桃谷駅、鶴橋駅からも近いですから、アクセスはいいですよ」と良元さんは胸を張る。

 日韓共催となった02年サッカーワールドカップ(W杯)時、コリアタウン内で韓国―イタリア戦のパブリックビューイング(PV)を開くなど、スポーツイベントへの反応も早い。全国的な野球熱の低下や地上波でのテレビ中継の減少も響いて近年はPVは開かれていないが、呉昇桓が大活躍すれば、W杯以来、12年ぶりの「大応援団」がテレビの前に陣取るプランも浮上するに違いない。

 良元さんも「年間10試合くらい、甲子園に見に行っていますよ」と話す大の阪神ファン。スポニチの愛読者でもあり「呉昇桓 実は大阪好きやねん」と見出しを打った22日付の本紙1面に胸を熱くしたそうだ。学生時代はスポーツ新聞の記者に憧れたほどの猛虎党だけに、呉昇桓がタテジマに袖を通す事実は、何よりの朗報だろう。

 「オリックスさんからのお願いもあって、李大浩が表紙を飾っていた今季のイベントスケジュール表を各店舗に置いて回りましたよ。阪神さんから要請があれば、もちろん置かせていただきます」

 来日までにはもう少し時間があるが、受け入れ態勢は着々と整いつつある。「母国・韓国の空気が恋しくなったら、いつでもいらしてください」と良元さん。優勝争いが白熱する秋、大阪生野コリアタウンの各店主がタテジマのユニホームを着て接客し、大盛り上がりすることは間違いない!?

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2013年11月26日のニュース