則本 「新人王」宣言通り!生涯目標は15年連続2桁!

[ 2013年11月26日 05:30 ]

新人王を獲得し、笑顔でガッツポーズをする則本

 セ、パ両リーグは25日、今季の最優秀新人(新人王)を発表し、セはヤクルトの小川泰弘投手(23)、パは楽天の則本昂大投手(22)が選ばれた。

 偉大な先輩と過ごした一年。エースの田中に引っ張られるように15勝で新人王を獲得した。球団納会が行われた仙台市内のホテルで会見した則本は「チームの波に乗って勝てた試合も多かったけど一生に一度の賞を獲れてよかった」と笑った。

 2月3日。ドラフト2位の22歳は沖縄・久米島キャンプの恒例である早朝の浜辺での声出しで、「新人王を獲ります」と宣言した。WBCの疲労がたまっていた田中の代役でパ・リーグの新人では実に55年ぶりの開幕投手を務め、リーグの新人としては99年の西武・松坂(現メッツ)以来の15勝も挙げた。ポストシーズンも先発、中継ぎにフル回転。「近くで見ているだけでも勉強になります」と尊敬する田中とともに日本一の原動力となった。

 チームの新人王は高卒1年目で11勝を挙げた07年の田中以来。現在、失効中のポスティング・システム(入札制度)が成立すれば田中は今オフにもメジャーに挑戦する可能性があり、そうなれば則本は2年目の来季に早くもエースとして期待される立場となる。来季の目標は「とりあえず2桁勝利と防御率2点台」と控えめも、生涯目標は「15年連続で2桁勝利」と壮大な目標を掲げた。

 田中の代名詞は「ガッツポーズ」だ。闘志あふれる姿が、勝負どころで何度もナインを鼓舞。則本も気迫を前面に出すスタイルで「田中さんのガッツポーズはチーム全体が“やらなければ”となる。自分もそうなりたい」と「継承」を誓った。

 激闘の疲れを癒やすため、年内は休養に努める予定。「休みもなくて体はしんどい。でも試合の方が楽。テレビ出演や取材を受けるのは緊張します…」。もうしばらくバラ色の時間が続きそうだ。

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