おかわり 来季は「4番・一塁」死守「DHは面白くない」

[ 2013年11月25日 05:30 ]

メディカルチェックを終え、笑顔で報道陣の質問に答える中村

 「DH」は、おかわりしません!埼玉県川越市内の病院でメディカルチェックを終えた西武・中村はきっぱりと言った。

 「(来年は)守りたいです。野球にはDHというポジションもあるけど、やっぱり、基本は打って守って走ってが野球ですから」。昨年10月に左膝を手術。長いリハビリを経て、9月6日ロッテ戦(QVCマリン)で復帰したが、左膝の状態は万全ではなく、出場した26試合は全てDHだった。打つだけの選手になるつもりはない。「今季はケガしたのでしようがないところもあるけどDHは面白くない」と守備復帰へ強い決意を口にした。102キロの巨体ながら50メートル走は6秒3。プロ12年間で19個の盗塁を決めるなど動きは俊敏で、隙あらば足でもかき回す。

 来季は浅村が三塁手へ転向し、中村は一塁手として起用される方針。宮崎・南郷での秋季キャンプでは一塁守備を猛特訓し、左膝の順調な回復ぶりを首脳陣にアピールした。打順に関しても今季は主に6番打者を務めたが、浅村に代わって「4番」に復帰する予定。今季は4本塁打に終わったが、10月5日の楽天戦(Kスタ宮城)ではCS進出を決める決勝弾を放った。4度の本塁打王に輝いたパワーは健在だ。

 オフは所沢市内に残って自主トレに励む。主力である片岡、涌井のFA移籍が確実。伊原新監督の下、08年以来のリーグ制覇を目指すチームにとって、主砲にかかる比重は高まる。昨オフはリハビリに費やしたが、今オフはトレーニングに専念できる。走攻守にさらに磨きをかけ、4番の定位置に戻り、2年ぶりの本塁打王奪還を狙う。

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