マー君に銅像プラン 星野監督「もう称賛する言葉なくなった」

[ 2013年11月24日 05:30 ]

ファン感謝祭の駅伝リレーでももいろクローバーZのメンバーと声援を送る田中(右)

 楽天が、田中将大投手(25)の銅像を本拠地・Kスタ宮城の敷地内に建立する計画を検討していることが23日、分かった。開幕24連勝など最大の功労者となった同投手の記憶を、永久に残すためにモニュメントとしたい考え。田中は同日、同球場で行われた「ファン感謝祭」に参加。今オフにもポスティング・システム(入札制度)を利用して大リーグ移籍する右腕に、過去最多の1万8670人のファンが声援を送った。

 記録にも、記憶にも残る大活躍を演じた田中の銅像プラン。球団関係者は「これだけの成績を残した投手。検討しています」と明かした。

 今季はまさに「田中の一年」だった。星野監督も「もう称賛する言葉もなくなった。ほんまに凄い選手」と話すなど、最大の功労者であることは疑う余地がない。

 それは世界も認める。田中がつくった同一シーズン24連勝のほか、昨年8月26日からの28連勝とポストシーズンでの2勝を含めた30連勝の3つがギネス世界記録に認定された。この日過去最多の1万8670人が来場したファン感謝祭で認定書が贈られた田中は「自分がギネス記録なんて考えたこともなかった。そこに認定していただいて名前が載るのは非常に名誉なこと。うれしいです」と素直に喜びを表現した。

 銅像が設置される場所は、Kスタ宮城がある宮城野原公園総合運動場の入り口が有力。現役選手が銅像になるケースは異例だが、田中は東日本大震災からの復興を目指す被災地に勇気と希望を与えたという点で、野球ファンだけでなく、もはや東北全土の英雄だ。銅像になる「資格」は十分にある。

 現在、大リーグ機構(MLB)が取り下げたポスティング・システムの新制度成立に向け、MLBと日本野球機構(NPB)は20日に交渉を再開。早期合意を目指す方針を確認し、米球団の補強が活発になるウインターミーティング(日本時間12月10~13日)までの成立を目指している。

 メジャー挑戦が実現すれば、田中にとってこの日がKスタ宮城でファンにユニホーム姿を披露する最後の場となる。「ファンの方に楽しんでいただいたら何よりの幸い。僕も楽しかったです」。偶像が銅像となることで、たとえ海を渡っても「楽天・田中」は永遠にこの地に刻まれる。

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