楽天 マー君後押し 初の去就会談、NPBへの働き掛け「全力」約束

[ 2013年11月23日 05:30 ]

楽天・立花球団社長との会談を終え、報道陣の取材に応じる楽天・田中

 今オフにもメジャーに挑戦する楽天の田中将大投手(25)が22日、仙台市内の球団事務所で立花陽三球団社長(42)と初めて去就についての会談を行った。メジャー移籍に関する意思確認は行われなかったが、現在は失効中で日米間で交渉が再開されたポスティング・システム(入札制度)の現状などの説明を受けた。球団は早期の新制度成立に向け、日本野球機構(NPB)に積極的に働き掛けていく方針だ。

 もどかしい日々が続いているエースが、少しだけ明るい表情を見せた。アジアシリーズが行われていた台湾から前日に帰国し、この日、東京から仙台に移動。そのまま球団事務所に向かい、立花社長と会談を行った。

 新入札制度は日米間でほぼ合意しながら、日本プロ野球選手会が異議を唱えるなど時間がかかったことで、白紙に戻った。約20分程度だったが、現状報告を受けた田中は「社長が知っていることだったり、そういう話を聞いた。もちろん、知らないこともいっぱいありました。シーズンが終わり、一区切りついたところでこういう場を持っていただけて良かったなと思います」と話した。

 立花社長は「制度自体がない中で彼の気持ちを聞くのは失礼」とし、今オフにメジャーに移籍するかどうかの田中への意思確認は行わなかった。それでも今後も連絡を取り合い、必要に応じて話し合いの場を持つことを双方で確認した。

 すでに球団は田中が今オフのメジャー挑戦を希望した際に、同制度を利用することを容認する方針を固めている。今回の問題でチーム編成に影響が出る可能性もあるが、今季は24勝0敗1セーブの成績を残すなど、日本一の最大の功労者でもある右腕と「共闘」する姿勢だ。田中に限らずメジャーでのプレーを夢見る若者のためにも立花社長は「制度自体はちゃんとつくるべき。全力を挙げてやっていく」と、NPBに対して積極的に働き掛けていく。

 日米間の交渉は数日前に再開。一時は長期化も懸念されていたが、この日、都内で開催されたオーナー会議ではNPBの伊藤修久法規部長が「交渉は急いでやっている」と説明した。立花社長は新制度成立の見通しについて「聞いている範囲だと凄い早いんじゃないかというように報告は上がっています」と早期決着に期待感を示し「たぶん、私の感覚ではそんなに時間がかからないうちにもう一回(田中と)話を持つのかなとは思っています」と語った。

 球団としての決断のデッドラインについては「常識的なことを考えるとクリスマスがあり、ウインターミーティング(日本時間12月10~13日)が終わると、向こうも(補強に)動かない」と来月中旬を一つのメドとした。しかし、「年を越してからという人も過去にいますから」と語るなど、あくまでも田中の希望を最優先する考えだ。

 絶対エースとして、楽天を球団初の日本一に導いた田中。今度はエースの夢を実現させるために、球団が最大限の努力をしていく。

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