巨人 井端獲得!一両日中にメディカルチェック受け決定へ

[ 2013年11月22日 07:40 ]

2010年のオールスター第1戦で勝利しハイタッチする原監督(左)と井端(中央)。右は落合監督

 巨人が、中日を自由契約となっていた井端弘和内野手(38)を獲得することが21日、決定的となった。この日まで調査を行い、日本一奪回を至上命令とする来季に向けて、欠かせない戦力であると判断。一両日中に行うとみられるメディカルチェックを経て、近日中にも正式発表となる見込み。中日一筋16年のベテランが、来季は長年のライバルチームのユニホームに袖を通すことになる。

 FA市場で補強を目指す巨人は、水面下で井端の調査も行っていた。4日に中日から退団が発表されると、その動向に注目。慎重に調査を進め、補強に動くことに決めた。

 7日に神奈川県川崎市で開催された「川崎市スポーツ賞」の贈呈式、祝賀会に出席した井端は、自身の今後について「これから頑張るだけです。頑張ります」と口を開き、明言を避けていた。その一方で、ある球界関係者は「井端は巨人と聞いている」と明かすなど、状況は最終段階に入っているとみられる。

 井端の唯一の不安材料は10月上旬に受けた手術の回復具合。右足関節の骨棘(こっきょく)切除と滑膜ひだ切除手術、右肘も関節形成術を受けた。特に右足首は俊敏性を要求される内野手にとっては重要な箇所。巨人は一両日中にも関東圏内の病院でメディカルチェックを行う可能性が高い。その結果も把握した上で、獲得となるもようだ。

 12日には原沢球団代表兼GMが、獲得に向け調査を行っている西武・片岡について聞かれた際に「セカンドというポジションは今年、固定できなかった。そういう意味では補強ポイントになるでしょうね」と話し、自由契約の井端やトライアウト組の獲得の可能性には「全体像を見てみないと分からないですね」と慎重に言葉を選んでいた。百戦錬磨のバイプレーヤーが加われば、チーム力はさらに高まることになる。

 驚きの自由契約から約2週間。「巨人・井端」が間もなく誕生する。

 ◆井端 弘和(いばた・ひろかず)1975年(昭50)5月12日、神奈川県生まれの38歳。堀越から亜大に進み97年ドラフト5位で中日入団。01年にレギュラーに定着して全試合出場を果たすと、その後も堅守と巧打で活躍。ベストナイン5度、ゴールデングラブ賞7度受賞。今年3月のWBCでは侍ジャパンで4強、指名打者部門の優秀選手に輝いた。1メートル73、75キロ、右投げ右打ち。

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