阪神、呉昇桓の獲得交渉本格化 総額9億円の巨額契約に

[ 2013年11月21日 09:22 ]

韓国サムスンの守護神・呉昇桓

 阪神が来季のクローザーとして獲得を目指す韓国・サムスンの呉昇桓投手(31)について、日韓コミッショナーを通じての身分照会を行ったことが20日、明らかになった。獲得交渉の本格化を意味し、近日中に中村勝広ゼネラルマネジャー(GM=64)ら担当者が韓国に渡り、今月中の契約成立を目指す。契約金、年俸、移籍金を含め、総額9億円の巨額契約となりそうだ。

 日本野球機構(NPB)が韓国野球委員会(KBO)へ、呉昇桓の身分照会の要請を行ったのは19日午後で、KBOが20日午後に明らかにした。KBOの回答は「呉昇桓は現在サムスン球団の所属で、サムスン球団は交渉の意思がある」だった。聨合ニュース(電子版)など韓国メディアが一斉に伝えた。

 身分照会を行った日本の球団は阪神だ。阪神をはじめ、複数の関係者が認めた。

 身分照会は日韓選手契約協定で定められた獲得交渉のために必要な手続きで、水面下で進められていた交渉が今後、表面化・本格化する。阪神は近く中村勝広GMをはじめ担当者を韓国に派遣し今月中の成立を目指す。

 交渉は一時、不調が案じられた。今月14日には南信男球団社長(58)が「抑え投手としての理想は呉昇桓だが、期限や資金には限界がある」と語っていた。15日には中村GMが「フィフティー・フィフティーとしか言いようがない」と厳しい情勢を示唆していた。

 呉昇桓には大リーグや日本でもソフトバンクや楽天など数球団が獲得への動きを見せていた。今回、阪神が身分照会に踏み切ったのは、交渉成立に明るい見通しがついたためとの見方が強い。

 関係者によると、呉昇桓へは契約金、年俸を合わせ、2年契約で総額6億円が準備されていると言われる。呉昇桓は大学卒業8年で、取得したフリーエージェント(FA)権は国内移籍のみで、海外進出のためには所属球団の承諾が必要。サムスンは呉昇桓の挑戦に理解を示しており、移籍金が必要となる。この移籍金を含め、総額で9億円に上る巨額契約が見込まれている。ある球界関係者は呉昇桓への契約金、年俸、サムスンへの移籍金、さらに経費なども含め「10億円級の仕事になる」との話もある。

 サムスンは今季、レギュラーシーズン、韓国シリーズともに制する総合優勝で3連覇。チームは台湾で15日から開催されたアジアシリーズに出場したが、呉昇桓は「海外進出のため」と大会に不参加。韓国にとどまり、交渉に備えている。

 韓国で5度の最多セーブ、歴代最多の通算277セーブをあげたスター選手。韓国内の人気も高く、海外での成功、活躍を願う声も高い。阪神は最大限の誠意で詰めの交渉に挑むことになる。

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