谷繁監督 “選手”で6000万円減も4000万円増

[ 2013年11月21日 05:30 ]

契約更改を終え会見に臨む中日・谷繁監督

 大幅減俸だけど、実はアップです。来季から選手兼任で指揮を執る中日の谷繁元信監督(42)が20日、秋季キャンプの行われているナゴヤ球場で捕手としての契約更改交渉を行い、6000万円減の年俸1億3000万円でサイン。また、監督としては年俸1億円の4年契約を結んだ。

 「個人成績は変わらないけど、チームもBクラスだし、捕手というポジションで勝てなかったのが一番の理由だと思います」。今季は130試合に出場し、打率・216、6本塁打、34打点。5月には通算2000安打を達成したが、12年ぶりにBクラスに沈んだチームの責任を口にした。ただ、監督の年俸を合わせれば4000万円増。兼任監督ならではの「ご利益」をつかみ取った。

 中日はFA宣言した中田賢を除いた全選手と契約更改交渉を終了。今オフから落合GM主導で行われ、減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%)を超える大幅減俸が相次いだ。5億7940万円を減らし、年俸1億9000万円だった井端ら退団者を含めれば、実に8億3410万円のコストカット。落合GMは「あなたたち(報道陣)には関係ないでしょ」と多くを語らなかったが、「信賞必罰」を徹底し、大トリで大減俸された谷繁監督は「単純でいいんじゃないですか。やれば上がる、駄目なら下がる。勝負事と一緒」と冷静に受け止めた。

 正捕手兼監督という立場で迎える来季は、あと117試合に迫る野村克也の持つ通算出場試合数のプロ野球記録3017試合の更新も視野に入る。「目標は日本一。来年は選手全員で落合GMを困らせるくらい頑張りたい」。来季は「必罰」ではなく、「信賞」。落合GMを悩ませる好成績を残すことを誓った。

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2013年11月21日のニュース