片岡 楽天に好印象 星野監督には…「怖さしかない」けど

[ 2013年11月18日 05:30 ]

片岡は、楽天とのFA初交渉を終え取材を受ける

 西武から国内フリーエージェント(FA)宣言した片岡治大内野手(30)が17日、東京都内のホテルで楽天と初交渉を行った。3年契約で総額4億5000万円以上の提示を受けたとみられ、立花陽三球団社長(42)らとの1時間40分の話し合いで好印象を抱いた。片岡には巨人も獲得に乗り出している。日本シリーズで激闘を繰り広げた両球団。ストーブ戦線でも熱い戦いの火ぶたが切られた。

 午後5時から1時間40分のロングラン交渉。ライオンズブルーのネクタイを締めていた片岡の表情は柔らかかった。

 「長かったのかどうかは初めてのことなので分からないが非常にいい評価をしていただいた。やっぱり(現役を)長くやりたい。複数年を提示してもらえたので」

 立花球団社長、安部井寛スカウト部長との交渉で、3年契約を提示された。総額では4億5000万円以上とみられる好条件。「評価してくれるところが一番」と話してきた片岡にとって、年俸9500万円から大きな上積みとなる。西武は単年で現状維持だった。

 楽天には目標の選手もいる。西武出身の松井稼頭央だ。03年オフに大リーグに移籍したため、04年ドラフト3巡目で入団した片岡は「ポスト稼頭央」として背番号7を継承した。「偉大な先輩だし、楽天に入ることになればこれも縁。一緒にプレーできることは光栄なこと」。西武時代に3度の盗塁王に輝いた先輩に「追いつき追い越せ」とプレーし、07年から4年連続盗塁王を獲得した。

 シーズン終盤の大活躍で打率・290を残した。とはいえ、今季序盤は左膝裏を痛め、慢性的な腰痛も抱えている。本拠地・仙台の寒さは心配だが、片岡は「所沢だって春先は寒い。春先の仙台にも何度も行っている。慣れでしょう」と大きな問題ではないとした。

 立花球団社長を通じて、アジアシリーズに出場中の星野監督から「チームのコア(中心)になる選手。絶対に一緒にプレーしたい」とのメッセージも受け取った。「星野監督のイメージは怖さしかない。それなのに若い選手は伸び伸びとプレーしている。自分が思っている感じとは違うのかな」。今後は楽天と日本シリーズで戦った巨人も獲得に乗り出すが、片岡が初の日本一を達成した星野楽天に好印象を抱いたことは間違いない。

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