楽天 スタンリッジ獲り “最重要課題”計算できる先発補強

[ 2013年11月17日 05:30 ]

楽天が獲得に乗り出すスタンリッジ

 楽天が阪神を退団するジェイソン・スタンリッジ投手(35)の獲得に乗り出すことが16日、分かった。日本一連覇を目指す来季に向け、先発補強が最重要課題。18日には広島から国内フリーエージェント(FA)宣言した大竹寛投手(30)と初交渉を行うが、国内通算42勝を誇る助っ人にも白羽の矢を立てた。ポスティング・システム(入札制度)での大リーグ移籍を目指す田中将大投手(25)の動向が不透明でも、先発補強に力を入れる。

 エース田中が大リーグに移籍しても、残留することになっても、ここまで進めた補強戦略を変えるわけにはいかない。あくまで目標は91年の西武以来となる日本一連覇。球団関係者は「今オフの懸案事項は先発投手。計算できる投手は何枚でも必要となる」と新たなターゲットに定めたのが、スタンリッジだった。

 今季は8勝12敗。来季の外国人投手枠の都合上、阪神からの残留オファーはなかったが、防御率はリーグ3位の2・74だった。リーグ優勝した巨人に対しても2勝3敗ながら、防御率2・28。同球団相手に唯一、2完封を挙げた投手となった。楽天側は安定感とともに「巨人キラー」としても高く評価。巨人とは日本シリーズで4勝3敗という激闘を演じ、日本一連覇を狙う上で再びライバルとなる。交流戦での対戦もあり、スタンリッジの存在に目を向けた。

 今季の先発陣は田中が24勝1セーブ。ルーキー則本も15勝を挙げたが、3番手以降は日本シリーズでMVPに輝いた美馬も含め、年間を通してローテーションを守った投手はいなかった。今秋のドラフトでは5球団の競合の末に松井(桐光学園)の交渉権を獲得したが、指揮官は「あまり無理させたくない」としており、「即戦力」としては未知数。経験豊富な投手の獲得は急務で、スタンリッジなら計算できる。

 さらに、17日にFA交渉を行う西武・片岡に続き、18日に広島・大竹とFA交渉を行うことも決まった。2年連続2桁勝利を挙げた大竹には巨人とソフトバンクも参戦。潤沢な資金力を誇る両球団との争奪戦に割って入る形だが、それも日本一連覇への強い意欲の表れである。

 来季の補強を進める上で大きな懸案もある。大リーグ機構(MLB)が14日(米国時間)、日米間で合意に達していた入札制度の新制度を取り下げて、修正案を提出すると発表。修正案の作成には数週間が想定され、長期化は避けられない情勢となり、田中の大リーグ移籍に暗雲が立ち込めた。

 同制度での移籍が実現しなければ、球団に入札金は入らない。そのため、星野監督も「田中が(大リーグに)行くときと行かないときとで、両方の答えを持っておかないといけない。予算も変わる」と憂慮している。それでも先発補強には妥協せず、大竹とスタンリッジの両獲りへと全力を注ぐ。

 ◆ジェイソン・スタンリッジ 1978年11月9日、米アラバマ州生まれの35歳。97年ドラフト1巡目でデビルレイズ(現レイズ)入団。01年にメジャーデビュー。その後、レッズなどでメジャー通算80試合、3勝9敗、防御率5.80。07年途中から08年までソフトバンクに在籍。09年はマーリンズ傘下マイナーでプレー。10年途中に阪神入団。1メートル91、110キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2013年11月17日のニュース