菅野 サイ・ヤング賞腕とコラボも!米施設で自主トレへ

[ 2013年11月17日 05:30 ]

練習中、笑顔を見せる菅野

 巨人・菅野智之投手(24)がプロ入り後初めて迎える今オフに、米アリゾナ州で自主トレを行うことが16日、分かった。期間は12月中旬から来年の1月上旬を予定。同僚の西村健太朗投手(28)らに同行するが、現地では現役大リーガーとの合同トレーニングに発展する可能性も十分だ。菅野は今オフの課題に直球の質の向上を挙げており、海外修業の先に2年目の飛躍を見据えた。

 菅野は現状に満足していなかった。修業の場所に選んだのは、多くの現役大リーガーが集う米アリゾナ州。「ここでパワーをためて、いい状態に仕上げられたらと思っています。力を付けて来年に向かっていきたい」と明かした。

 同僚の西村、田原誠、成瀬らとの合同トレ。12月中旬のハワイへの優勝旅行が終わり次第、直接米国本土へと渡る。帰国は1月上旬を予定し、年末年始も現地で体をいじめ抜く覚悟だ。スコッツデールにあるダイヤモンドバックスとロッキーズのキャンプ地であるソルト・リバー・フィールズなど大リーグの施設も利用。09年完成の同球場は、全12面のグラウンドに最新のウエートトレーニング室など全米屈指の環境を備える。他にも現役大リーガーが集うジムが周辺にそろい、メニューに応じて複数の施設で汗を流す。

 現役大リーガーとのコラボも可能性は十分だ。昨オフにも西村が、今年のワールドシリーズを制したレッドソックスの12勝右腕・バックホルツ、ペドロイアらと合同トレに発展した。菅野らが巡る予定の施設では今季21勝、防御率2・90の成績でア・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたタイガースのシャーザーも自主トレを行う。菅野は今オフの課題を「真っすぐです。スピード、切れ、威力も制球も全体的にレベルを上げたい」と語る。13勝した今季の登板を自己分析し「球速が遅いなとも感じた。打たれた試合は直球が走っていない」。150キロ台後半の速球を誇るシャーザーらのメニューを間近で見られれば、大きな財産となる。ただ単に筋肥大させれば、直球の質の向上につながるわけではない。他にもナ・リーグのサイ・ヤング賞、ドジャースのカーショーらお手本が周りにたくさんおり、ヒントを必ず持ち帰るつもりだ。

 プロ入りを控えた昨年末もアリゾナ州で練習を積み、ルーキーイヤーに備えた。トレーニング漬けという最高の年越しを迎え、勝負の2年目のスタートを切る。

 ▽アリゾナ州 米国南西部に位置し、1912年に48番目の州として加入。州都はフェニックス市で、大リーグではダイヤモンドバックスが本拠を置く。面積が広く標高差が大きいため、気候は地域によってさまざまだが、一般的には温暖な冬と暑い夏が特徴。フェニックス近郊の12~1月の平均最高気温は約20度。毎年2月に始まる春季キャンプでは、レンジャーズやドジャースなど15球団が練習を行っており、過去にはヤクルトが同州ユマで春季キャンプを開催したこともある。

 ≪米国本土で自主トレを行った主な選手≫

 ☆ソフトバンク・小久保裕紀 03年から米アリゾナで自主トレを行うことがオフの恒例行事。10年には長谷川や中村ら計7選手の大所帯で行い、若手の成長にも一役買った。

 ☆巨人・山口鉄也 06年オフにチームの先輩だった工藤に誘われ、米アリゾナで実施。工藤から体と投球の連動性を学び、球速が大幅にアップするなど才能を開花させた。当時の費用は工藤が負担。

 ☆阪神・藤川球児 第2回WBCを控えた08年オフに米ロサンゼルスで実施。12月に渡米するとWBC球だけを使用。09年1月には例年より1カ月も早くマイナー選手を相手に、フリー打撃に登板した。

 ☆ヤクルト・由規 10年1月に米アリゾナの施設「アスリーツ・パフォーマンス・インスティテュート」(API)で自主トレを公開。同所でトレーニング中だったレッドソックス・松坂と合同練習を行い、マメの予防策を伝授されるなど大きな収穫を得た。

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