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掛布効果だ “小バース”森田&伊藤隼が競演弾

[ 2013年11月13日 06:00 ]

<オ・神>6回1死、森田は左越えソロを放つ

練習試合 阪神8―7オリックス

(11月12日 高知東部)
 安芸秋季キャンプ中の阪神は12日、オリックスのキャンプ地・高知東部球場に出向いて練習試合を行い、打線が13安打8点と活発だった。森田一成内野手(24)と伊藤隼太外野手(24)が、揃って左翼席へ本塁打。左打者の左越えアーチは、キャンプ前半に指導にあたった掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=58)の現役時代を思い出させ、来季の飛躍に期待感を持たせた。

 球場上空は右翼から左翼へと強い風が吹き抜けていた。「浜風」が吹く甲子園を思わせる風向き。左打者が不利といわれる状況で、風に逆らわない2本のアーチが生まれた。まずは森田だ。

 「センター中心に意識していた。左中間方向」

 狙い通りの一撃は、6回1死の第3打席だった。甲藤がカウント2ボールから投じた3球目、やや外角よりのストレートを完ぺきにとらえた。打球は風にも乗って伸び、左翼フェンスのはるか上を越えるソロアーチに。期待の和製大砲候補がセールスポイントの長打力で、練習の成果を最高の形で証明した。

 「一番のアピールができたかなと思う。(掛布DCに教えられたことは)外角の打ち方とかじゃなく、基本的なこと。(試合では)自分の打ち方をすればいいと言っていただきました」

 猛虎最多の通算349本塁打を誇る掛布DCが「日本人であれだけ遠くに飛ばせるのは魅力」と認めた逸材。今キャンプでは、ともに85年日本一を実現させた最強助っ人になぞらえて「小バース」とも命名した。バース、掛布という往年の3、4番が得意としたのが、甲子園の「浜風」に乗せた一発。注ぐ期待が力となって、森田に乗り移ったようだった。

 伊藤隼も会心の一打を見せた。8回1死の第4打席。カウント2ボールからの3球目、外角ストレートを叩いて左翼席まで持っていった。「逆方向に強い打球を打てたのは良かった。結果に左右されますけど、今は逆方向に強い打球を打てている」。こちらもキャンプで密着指導を受けた“掛布チルドレン”だ。

 若手の底上げをテーマに掲げる和田監督は、目を細めた。「浜風と同じ風が吹いていた。しっかり踏み込んで打てている。そうじゃないと風があっても、あそこまで飛ばない」。現役時代に仰ぎ見た先輩「掛布さん」をほうふつとさせるアーチの競演に、手応えを感じないはずがなかった。

 今季、森田はウエスタン・リーグで本塁打と打点の2冠王となり、伊藤隼は1軍出場試合数を1年目の22試合から30試合まで増やした。ただ、レギュラー奪取へは、さらなるレベルアップが必要。勝負の来季へ、増した魅力を前面に押し出していく。

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