ドジャース マー君獲り160億円用意 ヤンキースと一騎打ち

[ 2013年11月13日 06:00 ]

台湾出発のために球団事務所を訪れた田中

 ドジャースが、ポスティング・システム(入札制度)を利用して米移籍が決定的な楽天・田中将大投手(25)の獲得に向け、1億ドル(約100億円)の入札額を用意していることが11日(日本時間12日)、分かった。さらにド軍は年俸などの契約条件を含め、合計で1億6000万ドル(約160億円)に達する「田中獲得資金」を準備しているとみられる。入札制度には10球団前後の参戦が予想されるが、同じく潤沢な資金力を誇るヤンキースと一騎打ちの様相を呈してきた。

 フロリダ州オーランドで始まったGM会議の会場を訪れたド軍のネド・コレッティGMは、日本の報道陣に囲まれると「マサヒロ・タナカのことか?」と笑みを浮かべた。田中には以前から強い興味を示しており「若くして成功した素晴らしい投手。調査しており、映像も見ている。まあ、見ていてくれ」と言い、自信満々に立ち去った。

 田中はレギュラーシーズンで24勝0敗1セーブ、防御率1・27。無敗のエースは楽天初の日本一にも貢献し、大リーグでの評価は上がる一方だ。入札額の目安を聞かれたコレッティGMは「特定の数字は言えない」としたが、大リーグ関係者は「ドジャースは1億ドルくらい出すだろう」と明言した。契約条件も11年オフにレンジャーズがダルビッシュと結んだ6年総額5600万ドル(約56億円)をベースに、それを上回る6年総額6000万ドル(約60億円)を用意しているとみられる。

 その本気度は、今オフにFAとなった選手への対応からうかがえる。フロントがFA選手の代理人に対し「われわれは田中を獲りたいから、この条件になる」と通達していたことが判明した。つまり、「田中獲得資金」を差し引いた上で一度条件を提示。さらに田中獲得に全力を尽くすため、以降の交渉を凍結したのだ。FA選手の中には、今季マーリンズから加入し、合計13勝を挙げた通算89勝右腕ノラスコや、通算73勝のベテラン左腕カプアーノもいる。

 ここまで強気に勝負できる背景にあるのは、豊富な資金力だ。NBAのレイカーズでスター選手だったマジック・ジョンソン氏(54、写真、ロイター)らが名を連ねる投資家グループは、昨年3月に過去の相場の2倍となる20億ドル(約2000億円)でド軍を買収。以降、同年オフの右腕グリンキー(6年総額1億4700万ドル=約147億円)を筆頭に、金に糸目を付けない補強を繰り返し、今季3年ぶりに地区優勝した。今季開幕時に30球団中2位だった13年の年俸総額は、今季終了時に2億2039万5196ドル(約220億4000万円)でヤンキースを抜き、堂々トップに躍り出た。

 田中は11年サイ・ヤング賞左腕のカーショー、09年同賞受賞のグリンキーに次ぐ3番手として期待される。来季は88年以来26年ぶりの世界一を目指し、オーナーグループは金銭面で無制限のバックアップを約束済み。同じく田中を最優先にオフの補強策を進めるヤンキースと、東西の名門球団でし烈な争奪戦が繰り広げられることになる。

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