巨人ドラ2はキラキラ君 背番号「61」和田恋は坂本2世

[ 2013年11月13日 06:00 ]

仮契約を終えて山下スカウト部長(右)、渡辺スカウト(左)と握手する和田

 はじめまして。巨人の「わだ・☆れん☆」です。巨人からドラフト2位指名された和田恋(れん)内野手(18=高知)が12日、高知市内のホテルで契約金6000万円、年俸720万円で仮契約した。背番号は坂本→中井と継承されてきた高卒内野手の出世番号である「61」に決定。みんなに愛されるように「恋」と名付けられた高校通算55発の和製大砲候補が、先輩たちに続く巨人の星としてキラキラと輝くことを誓った。

 名前は「恋」と書いて「れん」と読む。今流行の「キラキラ君」。外見は学生服にスポーツ刈りのどこにでもいそうな高校球児でも、存在感はとび抜けていた。巨人は育成内野手に和田凌太がおり、登録名もフルネームの「和田恋」となる。スコアボードをキラキラさせる18歳は「課題はフットワークや走力だと思います。打撃は自信があるので、(プロでは)そこを見てもらえたら」と声を弾ませた。

 命名したのは、母・奈津子さん(46)。「みんなに愛されるように」との願いを込めた。会見にも同席し「レンという響きに漢字をあてました。女の子みたいな字だから親戚一同に反対されましたが、良かったです」と感無量の様子。その横で、父の博人さん(47)は「響きは、われわれの世代だと(演出家の)和田勉(べん)さんですが」と笑わせた。中日・和田一浩は和田勉さんにちなみ「ベンちゃん」があだ名だが、「そこまで活躍できるようになったら光栄です」と博人さん。両親の期待を一身に受ける孝行息子も「よく覚えてもらえる名前だと思う。そういう意味でもいいと思います。親が付けてくれた、いい名前です」と言葉に力をこめた。

 用意された背番号「61」には球団の期待も込められている。巨人では、強打の右打ち高卒内野手の出世番号。07年から08年まで坂本、09年からは中井がつけている。山下哲治スカウト部長は期待する。「高卒には縁起のいい番号でブレークが続いている。スケールの大きい大型内野手に育ってほしい」。

 巨人ファンだったという和田は、中でも大の坂本ファン。高知の島田監督も「打撃フォームを坂本選手をまねて、参考にしていました」と証言する。先輩譲りの豪快に左足を上げる打撃フォームで、高校3年間で通算55本塁打を量産。今春のセンバツ準決勝でも、済美の剛腕・安楽投手から左中間に本塁打を放っている。憧れの巨人軍でのプロ生活に向けては「坂本さんも、中井さんも偉大な選手なので。負けないように自分も活躍していきたいです」。乙女チックな名前にはふさわしくない分厚い胸をドンと張った。

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2013年11月13日のニュース