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“功労者切り”避けたい巨人の「ベター」な選択

[ 2013年11月11日 06:25 ]

FA宣言を表明した小笠原

小笠原FA宣言へ

 一般的にFA宣言した選手には「今が旬」のイメージがあり、在籍した球団以上の待遇を求めて他球団に移籍したり、大リーグに挑戦するケースが多い。小笠原も同権利を使って07年に巨人に移籍した時はそうだった。しかし、今回のFA宣言は趣旨が全く異なる。

 巨人は2年間結果を残していない元主砲を、来季の戦力構想から外していた。ただ、似た立場の谷のように自由契約にはしなかった。小笠原は07年、5年ぶりのリーグ優勝に貢献。以後リーグ3連覇の立役者になった最大の功労者である。球団としては「巨人で引退」がベストだったはずだ。だが現役続行の希望。今季年俸の7000万円から減額制限(1億円以下は25%)を超える提示をした上で、残留も仕方なしとした。功労者に対し、自ら切ったイメージだけは避けたいからだ。

 FAならば、小笠原自身が出ていく形になる。「ベスト」ではないが、「ベター」だ。FA宣言選手と契約する場合、野球協約では直前シーズンの年俸を超える額にすることはできないとする一方、減額制限は適用しないと明記されている。つまり、小笠原を獲得する球団はいくらでも安くして契約できる。出場機会を求める小笠原にとって、最終的に移籍しやすいFAしか選択肢がなかった。それが、「落としどころ」だった。

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