阪神1位・岩貞 広島1位の大瀬良に「ライバル意識ある」

[ 2013年11月11日 06:00 ]

岩貞は阪神と仮契約を終え横浜市内のホテルで、シャンデリアを背にシャドーピッチングを披露する

 阪神にドラフト1位指名された岩貞祐太投手(22=横浜商大)が10日、横浜市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円で仮契約した。背番号は未定。来季の開幕ローテーション入りを期待される左腕は大学時代から親交のある広島1位指名の大瀬良大地投手(22=九州共立大)に個人成績で上回り、球団左腕として史上初となる新人王獲得を宣言した。(金額は推定)

 その名を聞いた瞬間、岩貞の目の色が変わった。大瀬良大地-。プロという最高峰の舞台で、新たなライバルストーリーが幕を開けた。

 「1番身近というか仲良く連絡を取っている選手が同じ時、同じ舞台(プロ)に入っていく。ライバル意識はあります」

 大学2年時に第38回日米大学野球選手権の候補合宿で大瀬良と同部屋になった。同じ九州出身という縁で連絡を取り合うようになり、電話で野球理論を交わし、メールでは登板結果を報告。信頼し、刺激し合って互いを高めてきた。

 運命のイタズラは10月24日のドラフト会議。阪神は大瀬良を1位指名したものの3球団競合の末、抽選を外した。続く柿田も外し、外れ外れ1位で岩貞の交渉権を獲得。大学での実績、知名度は大瀬良が格段に上で、同じ「1位」でも経緯は全く違う。大瀬良の“代役”と見られる向きもあるが、だからこそ岩貞の闘志はメラメラと燃える。「まずは追い付くというか、力関係が分からないので」。同じスタートラインに立ったからには一歩も引くつもりはない。

 「投球内容ではなく、プロで1番大事とされる成績は最も比べられるところ。そこで負けたくないし勝ちたいと思う」。勝利数、防御率、奪三振数…すべての部門で上回る。続けて「資格がある以上、結果的に付いてくれば良い」と球団史上初となる左腕の新人王獲得を見据えた。

 前日9日は、侍ジャパンの台湾戦で2回無失点で勝利投手になった大瀬良の投球をテレビ観戦。試合後に「お疲れ様」とメール送信すると「ありがとう」と返信があったという。「スピード、パワーボールは(大瀬良に)負けているが、変化球の出し入れは自信がある」。勝負度胸満点の強気の投球に加えて、キレ味抜群のスライダー、カットボールを交えて三振の山を築いていく。「力」の大瀬良に「技」で対抗していく。

 「投げ合うのが楽しみですね」。アマチュア時代は一度も対戦がなく、満を持して激突する。熊本出身の無名左腕は大学で花開き、プロの扉に手をかけた。はい上がることには慣れている。絶対に負けられない相手に「完勝」し“岩貞を獲って良かった”のフレーズを猛虎史に刻む。

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