石原残留決断「カープで今季以上の成績を残したい」

[ 2013年11月11日 08:50 ]

広島に残留する意思を固めた石原(中央)

 赤ヘルに朗報だ。今季で3年契約が終了し、去就が注目された広島・石原慶幸捕手(34)が取得しているFA権を行使せず、来季以降もチームに残る意思を固めたことが10日、分かった。スポニチ本紙の取材に「カープで今季以上の成績を残したい」と明言した。11日にも球団に意向を伝え、残留を正式に表明する見込み。正式契約は後日、あらためて行われる。

 石原が悩んだ末に下した結論は、カープ愛を貫くものだった。国内FA権を初めて取得した3年前と、同じ悩みで揺れ動いた数日間。プロ野球人としての欲求と、12年間在籍するチームへの愛着…そのはざまで自問自答を繰り返した時、答えはやはり一つだった。

 「球団との話し合いの中で“おまえが必要だ”と言われて嬉しかったし、評価もしてもらった。このチームで、今季以上の成績を残したい」

 シーズン終了後、2度にわたって行われた残留交渉。球団は誠意を尽くして慰留に努めてきた。10月28日の第1回交渉では、単年契約で今季から3000万円増となる年俸1億1000万円(金額は推定)を提示し、11月5日の話し合いでは3年契約で総額3億円を打診したとみられる。

 複数年契約が終了したFA選手に、球団が再び複数年を条件提示するのは初。石原はかねて「毎年同じことで悩みたくない」と話しており、10年オフと同様に今回も3年契約を選択するもようだ。出来高などの細部の詰めを含む正式契約は、後日あらためて行われる。

 球団の誠意と同様に、今季のチームの躍進も34歳の心を動かした。「クライマックスシリーズ出場という結果を出し、一歩を踏み出した。そこでプレーしていて感じるものがあった」。FAとなった3年前も「愛着あるこのチームで勝ちたい」と語った男。「今季以上の成績を…」と欲するのは自然な流れだった。

 今季は121試合に出場し、打率・248、7本塁打、35打点。勝負どころでの意外性ある打撃と、キャッチングや強肩に定評のある石原の動向には、複数球団が興味を持っていた。赤ヘルのホームをがっちり守る扇(おうぎ)の要。百戦錬磨の背番号31が来季もチームを引っ張る。

 ◆石原 慶幸(いしはら・よしゆき)1979年(昭54)9月7日、岐阜県出身の34歳。県岐阜商、東北福祉大を経て01年のドラフト4巡目で広島入団。2年目の03年から1軍に定着した。09年第2回WBC日本代表に選出。10、11年には選手会長を務めた。今季は出場121試合中、108試合で先発マスクをかぶり、前田健とのコンビで10年以来2度目の最優秀バッテリー賞に選ばれた。1メートル77、82キロ。右投げ右打ち。

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