藤浪インステップ修正へ「壁」つくるフォーム固めだ

[ 2013年11月10日 06:00 ]

クロスステップ修正のため、ブルペンにラインを引きネットピッチでフォーム矯正する藤浪(上は中西投手コーチ)

 阪神・藤浪晋太郎投手(19)が9日、課題としている、左足が三塁側に流れる「インステップ」を修正するため、今キャンプ初めてブルペンの傾斜を使ってのネットピッチを行った。

 「平たんよりは感覚の違いはありますよね」

 秋山、歳内らが熱のこもった投球練習を行っているのを横目に、藤浪がブルペンに歩を進めた。左足が流れ過ぎないように、投手板からホームベースに向かって縦方向に2本の白線を引き足の位置をチェック。さらに中西投手コーチが藤浪の右足首にゴムチューブをくくりつけ右膝が曲がらないように矯正。1球1球丁寧に、フォームを確認しながら43球を投じた。

 修正ポイントはより明確になってきた。この日は左肩が開いてしまうクセを中西投手コーチとともに確認。同コーチが例に挙げたダルビッシュ(レンジャーズ)は左足の着地とともに左肩でカベを作っているのとは対照的に、藤浪は着地の前に左肩が三塁側に入ってしまうため、左足が流れてインステップになってしまうという。

 藤浪は「全力(投球)ではないので何とも言えない。一人一人フォームは違う。体ができてくればフォームも変わってくる」と慎重だったが、中西投手コーチは「やれるだけのことはやって、イメージを作って体に覚えさせていく」と話しており、今後も1日おきにブルペンに入って理想の投球フォームを模索していくことになる。

 インステップを修正できれば、シュート回転するボールが減って、苦手としている左打者の内角へ力のあるボールが投じられる。進化の2年目へ、着実に歩を進めている。

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2013年11月10日のニュース