DeNAヘルマン獲り 打撃&守備で補強ポイントと合致

[ 2013年11月10日 06:00 ]

DeNAが獲得に向け調査を進めているヘルマン

 DeNAが、今季西武でプレーしたエステバン・ヘルマン内野手(35)の獲得に向け調査を進めていることが9日、分かった。

 ヘルマンは勝負強い打撃と俊足が持ち味。2年連続全144試合出場で今季はチームトップの打率・319、40盗塁と打線を引っ張った。守備でも三塁、二塁、外野と複数のポジションを守れることから起用法も幅広い。DeNAは今季リーグトップの630得点をマークしたが、今オフはさらなる打線強化へテコ入れを図る。遊撃の梶谷を打撃に集中できる外野へコンバート。さらに、今季はベテランの中村が務めた三塁も外国人の補強ポイントとして着手した。

 中畑監督が「ブランコの前に走者をためたい。どうすれば相手より多く得点を取れるか考えたとき、無理に走る必要はない」と掲げる戦術方針もあり、今季のチーム盗塁数はリーグワーストの54にとどまったが、来日2年間で81盗塁をマークしているヘルマンの機動力は大きな魅力。日本で実績十分の助っ人が加われば攻撃の選択肢も増え、内外野の定位置争いも激化する。今季で西武と契約が終了したヘルマンは日本球界残留を希望した上で「どこに行くかは白紙」としている。

 ◆エステバン・ヘルマン 1978年1月26日、ドミニカ共和国生まれの35歳。96年にアスレチックスと契約し02年にメジャー初昇格。大リーグ通算409試合で打率・280、8本塁打、111打点、34盗塁。12年から西武でプレーし、2年連続で40盗塁以上をマーク。今季は最高出塁率・418でタイトルを獲得した。1メートル75、88キロ。右投げ右打ち。

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2013年11月10日のニュース