つなぐ小久保ジャパン 5連打侍で逆転!台湾連破

[ 2013年11月10日 06:00 ]

<日本・台湾>2回1死二、三塁、秋山が2点右前適時打を放つ

侍ジャパン強化試合 日本代表4―2台湾代表

(11月9日 台湾・新荘球場)
 国際大会は一発には頼れない。ならば、つなぐ。鮮やかな集中打で一気に逆転した。0―1の2回1死。浅村、平田の「大阪桐蔭コンビ」の連続長短打で二、三塁とすると、第1戦で決勝犠飛の7番・秋山が右前に2点適時打を放った。

 「昨日良いところで打てたのでリラックスして打席に入れた。チャンスで回してもらったので何とか打ちたかった」

 これだけでは終わらない。続く伊藤の打席で小久保監督が動く。「シーズン中から伊藤がよくやっているのを見てて、2ボール2ストライクになったらやろうと決めていた」とヒットエンドランのサイン。見事に伊藤が中前に運び、一、三塁。ここで大会パンフレットに「覚醒之侍」と紹介された9番・梶谷が左中間を破る三塁打を放ち、さらに2点を追加した。山本浩二監督が率いた3月のWBCでは2次ラウンドのオランダ戦(東京ドーム)で四球を挟んでの4連打はあったが、それを上回る5連打で畳みかけた。09年から2年間メジャーで中継ぎとして活躍した倪福徳(ニーフーデェ)をKOした。

 秋山、梶谷は楽天・田中らと同じ88年生まれ。第1戦後には同学年のメンバーで台北市内の和食レストランで野球談議に花を咲かせた。秋山が「こういう場面で一緒にやれるのは刺激になる」と言えば、梶谷も「同学年のメンバーで17年WBCに出られたら幸せ」と4年後を見据えた。

 初回の陽岱鋼(ヨウダイカン)の先制ソロで球場が盛り上がり、完全アウェーの雰囲気の中での連夜の逆転勝利。指揮官は「一番の目的はこういう環境で経験を積んでもらうこと。2回に集中打が出て試合を優位に進められた」。追加点を奪えなかった反省は残るが、若い侍たちはたくましく戦っている。

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