今江、残留決断!貫くロッテ愛、球団も応えた2年4億円

[ 2013年11月9日 06:00 ]

守備練習中に里崎(左)と談笑する今江

 今季海外フリーエージェント(FA)権を取得したロッテの今江敏晃内野手(30)が、権利行使せずに残留することが8日、スポニチ本紙の取材で分かった。9日にも正式に表明する。球団は4番として3年ぶりのAクラス入りに貢献したことを高く評価。2年総額4億円の提示を受けたとみられ、年俸2億円は日本人野手では球団史上最高年俸となる。

 ついに腹は決まった。熟慮を重ねた結果、今江はプロ入りから12年在籍したロッテのために残留することを決断した。

 「じっくりと考えて出した結論です。自分はロッテに育ててもらった。これからも日本一のファンの声援を受けながら、チームのリーグ優勝、日本一に貢献したい」

 今季はプロ野球人生で初めて4番に座り、打率・325、10本塁打、74打点の好成績を残した。「チームの顔なので、全力で慰留したい」と話していた林信平本部長と2度の交渉で残留要請を受けた。今江は具体的な条件は明かさなかったが「十分に評価していただいた。必要とされていることが伝わった」という。関係者の話を総合すると、2年の複数年で総額4億を提示されたとみられる。単年での年俸は、1億4000万円から6000万円増の2億円となり、日本人野手では現時点で球団史上最高額となった。

 10月末には就任1年目で自らを4番に抜てきしてくれた伊東監督から直接、「チームに残って(一緒に)やろう」と慰留された。「その言葉が本当にうれしかった。ロッテファンの前で監督を胴上げしたいという気持ちがさらに強くなった」。他球団の評価を聞いてみたいという思いもあったが、揺れる胸中が残留へと一気に傾いていった。

 05年と10年に2度の日本一に貢献しているが、リーグ1位になったことはまだない。「日本一のメンバーだった薮田さんや(小野)晋吾さん、(渡辺)俊介さんが今季でチームを去る。だから、自分がチームを引っ張っていける存在になりたい」。生え抜きの30歳は、名実ともにチームの大黒柱になることを目標に掲げた。

続きを表示

2013年11月9日のニュース