“小バース”森田、サク越え43本!掛布DC「オレより飛ぶ」

[ 2013年11月7日 08:59 ]

<阪神秋季キャンプ>フリー打撃で金田(左手前)からバックスクリーンに打球を叩きこむ森田

 期待の大砲“小バース”がバックスクリーン越えで成長を示した。高知・安芸で行われている秋季キャンプ第1クール6日目の6日、森田一成内野手(24)が、特打で計180スイング中43本の柵越え。149スイング目には、バックスクリーンを越える推定140メートル弾を放った。見守った掛布GM付育成&打撃コーディネーター(DC)を「オレより飛ぶなあ」とうならせた。

 驚がくの一発だった。午後からの特打。計149スイング目に森田が放った放物線は、なんと、安芸市営球場のバックスクリーンの上を越えていく推定140メートル弾。

 「きょうは良かったです。つかんだわけじゃないですけど。あとは練習でつかむしかないので。自分で“あれっ”と思う打球も(柵を越えて)いっていたんで…。良かったですね」

 伝え聞いた和田監督も「カネ(金本)、以来かな」と目を丸くさせた。

 今キャンプ掛布DCから“小バース”と命名された男は、それまでにもバックスクリーン直撃2連発を放つなど、快調に打球を飛ばしていた。この日の特打もマシンと打撃投手相手に計180スイングで43本の柵越え。練習後には「よかったな」と掛布DCから声を掛けられ、「ありがとうございます」とガッチリ握手。キャンプ初日からに比べての成長は、見ていて明らかだった。

 「小バース、つかんだよね。ボールを打つポイントが今は少し前。打ち損じの打球がホームランバッターの打ち損じのような打球になっている。すばらしかったですね。ビックリしました」

 掛布DCも絶賛した。「おかわりくんも50本くらい打った時はポイントが前だった」。11年に48本を放った西武の中村を引き合いに出すほどだった。

 「阪神では一番、ホームランを打つ確率の高いバッターじゃない? 試合でじゃなくて、練習でだけどね」

 本番で魅せてこそ、本物だ。しかし、その可能性を十分に感じさせる。

 「まだまだ守りには不安があるけれど、1軍の一角に左バッターとして食い込みたい気持ちが強いんじゃないかな」と掛布DC。課題の守備を指摘することも忘れなかったが、「オレより飛ぶなあ」と和製大砲候補の魅力にひかれていた。

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2013年11月7日のニュース