上原 ビックリ仰天「だ、だ、大統領から…」

[ 2013年11月6日 06:00 ]

記者会見をするレッドソックスのファレル監督(左)とチェリントンGM

 レッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献した上原浩治投手(38)が4日(日本時間5日)、バラク・オバマ米大統領(52)から称賛された。ジョン・ファレル監督(51)に祝福の電話があり、シリーズMVPのデービッド・オルティス内野手(37)とともに守護神の名前を挙げたという。また、ファレル監督は、来季は開幕から上原を抑えとして起用する方針を早くも示した。

 球団6年ぶりのワールドシリーズ制覇から5日。上原のもとに、さらなる吉報が届いた。ファレル監督のもとにオバマ大統領から電話があったのは午後1時50分ころ。大統領は、就任1年目で世界一を遂げた指揮官の手腕や、シリーズMVPに輝いたオルティスを称えるとともに、上原の名前を挙げて「信じられない投球を見せた」と称賛したという。

 シカゴ在住のオバマ大統領は、ホワイトソックスファンを公言する野球好きとしても知られている。報道で大統領からの祝福を知った上原は、自身のツイッターで「だ、だ、大統領から…」とのコメントとともに、感激した顔文字を掲載した。

 今季からレ軍に加入した右腕は、6月21日に守護神に指名されると、21セーブをマーク。ポストシーズンでは13試合登板で1勝1敗7セーブ、防御率0・66とフル回転し、圧倒的な存在感を示した。リーグ優勝決定シリーズではMVPも受賞。今や知名度は全米級だ。

 今季の活躍を受け、この日、フェンウェイ・パークで総括会見を行ったファレル監督は、早くも来季の起用法について言及。「新しい投手が加わったとしても、コージが最もチームのクローザーにふさわしい」と、開幕から不動の守護神に指名した。さらに「年齢や今季の疲労なども考慮し、来年のキャンプはゆっくり調整させるかもしれない」と特別待遇での調整も許可する方針だ。

 世界一に輝いたチームはホワイトハウスに招かれることが恒例。今回は来年3月31日(日本時間4月1日)にワシントンから近いボルティモアで行うオリオールズとの開幕戦前後になる見込みだ。大統領報道官は「オバマ大統領はホワイトハウスで選手に直接、祝福の言葉を述べることを楽しみにしている」と話しており、上原のトレードマークとなったハイタッチで祝福する場面も見られるかもしれない。4月3日に39歳の誕生日を迎える上原にとっては、少し早いプレゼントになりそうだ。

 ▽日本選手のホワイトハウス訪問 過去には08年2月のレッドソックス・松坂と岡島、99年6月のヤンキース・伊良部ら。オフに行われると予定が合わないケースもあり、ホワイトソックスの井口は06年2月、カージナルスの田口は07年1月の訪問を欠席した。また、10年4月のヤンキースの訪問時は09年ワールドシリーズMVPの松井がエンゼルスに移籍していたため出席できず。逆に、今年7月のジャイアンツの訪問時には前年所属していなかった田中も同行した。

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2013年11月6日のニュース