阪神、鶴岡争奪戦に参戦へ 現場に慎重論も“32歳”年齢魅力

[ 2013年11月5日 11:30 ]

 阪神が、日本ハムからFA宣言が確実視されている鶴岡慎也捕手(32)の獲得を目指すことが4日、分かった。ドラフトでは4位で梅野隆太郎捕手(22=福岡大)を指名したが、日本一も経験したベテランにもアタックする。球団首脳が明言した。

 「年齢的にもまだ若いし、宣言となればもちろんオファーは出す」

 まだ32歳の年齢も魅力だ。インサイドワークに定評があり、スローイングも正確。今季はその守備力に加えて、打撃面でも打率・295、2本塁打、26打点と数字を残した。攻守両面において、レギュラーを任すに十分だ。

 チームにはいずれもFAで獲得した藤井彰、日高が控えるが30代後半を迎えている。03年、05年の優勝メンバーだった矢野が10年に現役引退して以降、城島、藤井彰、日高と固定できていないのが現状。正捕手不在はここ数年の課題で、明確な補強ポイントの一つになっている。

 ただ、一方で現場を中心に慎重論があることも事実だ。今季終盤は7年目の清水が台頭。出場した39試合で配球面など成長を見せていた。その生え抜き捕手の育成の芽を摘む可能性を危ぐする声は決してゼロではない。

 それでも宣言期間がスタートする5日以降、鶴岡が正式に手を挙げた場合は複数年の好条件で交渉に入ることは決定済み。ソフトバンク、DeNAも乗り出すと見られ、特に鶴岡が鹿児島県出身とあって、九州に本拠を置くソフトバンクは強力なライバルとなりそう。苦戦も覚悟の参戦となる。

 ◆鶴岡 慎也(つるおか・しんや)1981年(昭56)4月11日、鹿児島県出身の32歳。樟南、三菱重工横浜クラブを経て02年のドラフト8巡目で日本ハム入団。06年以降1軍に定着し、主にダルビッシュとバッテリーを組んだ。昨季は吉川とのコンビで最優秀バッテリー賞。ベストナイン、ゴールデングラブ各1度。1メートル77、77キロ。右投げ右打ち。

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2013年11月5日のニュース