藤浪も二刀流!?秋季キャンプ初日に120メートル弾

[ 2013年11月2日 08:31 ]

<阪神秋季キャンプ>打撃練習でサク越えを連発する藤浪

 阪神・藤浪が、秋季キャンプ第1号を放った。フリー打撃で放った柵越えは25スイングで3本。最後の一発は左翼ネット上段に突き刺さる推定120メートル弾で、キャンプ初日は“本職”の投げる方ではなく、その打棒で周囲を驚かせた。

 「自分の場合、センスがないのでコツコツやるしかない」

 そう謙虚に話したが、大阪桐蔭時代は甲子園で2本塁打を記録するなど打撃センスも非凡なものがある。1年目の今季は37打数1安打(打率・027)だったが、本来の実力はこんなものではない。打撃練習を見守った中西投手コーチも、10月31日の日本シリーズで楽天2番手・則本が延長10回に四球を選び、決勝点につなげたことを引き合いに出しながら奮起を促した。

 「今年は(ヒット)1本だろ。率を上げてほしい。昨日の楽天じゃないけど、投手が出塁して点が入るような試合を作れれば。ファウルで粘るとかでもいい」。これを伝え聞いた右腕は「(打率が)上がればいいですけど、そんな簡単に上がるものではない。相手もプロなので。ただ、努力はしたい」と投手メニューの合間を縫って打撃向上に励むつもりだ。

 投手陣随一の打撃センスを誇るのがエースの能見だ。5月6日巨人戦(東京ドーム)では、プロ初本塁打を放つなど9番目の野手としても勝利に貢献している。和田監督も「能見じゃないけど、自分で投げて打って勝つ試合が2、3試合あればね。昔のピッチャーは投げて打ってだったからね」と期待を寄せた。さらなる高みを目指す来季は“二刀流”で2年目のジンクスを打ち破る。

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