原監督 マー君「必ず打てる!」逆王手へナイン鼓舞

[ 2013年11月2日 06:00 ]

練習前、円陣を組み、ナインに言葉をかける原監督(中央)

日本シリーズ第6戦 楽天―巨人

(11月2日 Kスタ宮城)
 大きなジェスチャーを交えてスイングする動きを見せた。Kスタ宮城での練習前、右翼付近にできた円陣の中心。巨人・原監督は楽天に王手をかけられた崖っ縁でナインを鼓舞した。

 「田中は2回目だから必ず打てる!まだ徳俵に乗った状態じゃない。ジャイアンツはここから強いんだ!」。94年10月8日。同率首位の中日に勝った最終戦で長嶋監督が「勝つ、勝つ、勝~つ」と選手を鼓舞した時に似ている。まるで暗示をかけるようだった。

 5試合を戦い、チーム打率・153。自慢の強力打線の停滞が劣勢の最大の原因である。しかも、第6戦の相手先発は田中。第2戦では1点しか奪えず、完投勝利を許している。無敗のエースを攻略しなければ、巨人に道はないのだ。原監督は手を打った。この日のフリー打撃では、打撃投手を通常より約1メートルも打者寄りにして投げさせた。18メートル44のマウンドよりも3メートル以上近い約15メートルの距離。さらに打撃投手には通常よりも速い直球を指示し、阿部は「マー君、速いからね。その対策だよ」と説明した。

 打線復調の鍵は、その阿部と坂本だ。阿部は1安打のみの打率・071、坂本も2安打で・118と「逆シリーズ男」と呼ばれる瀬戸際だ。田中との対戦で2三振2四球だった阿部は「好球必打が鍵。追い込まれるとスプリットがあるので3球目くらいまでに勝負を懸けていかないと」と厳しい表情。田中攻略の糸口を口にすると、自身の打撃には「冷静さを欠いていると自分で分析した」と話した。

 坂本は原監督から直接指導を受け、左肩の開きが早い点を指摘された。肩越しに投球を見ることで矯正でき、復調へ必死にバットを振った。田中には4打数無安打。「2敗するわけにはいかない」と小学校時代の同級生へリベンジを誓った。

 運命の第6戦。今シリーズ2本塁打の村田を4番に戻すなど、打線の入れ替えも予想される。田中攻略で逆王手。原監督は「その一点。その目的に向かって励行するのみ」と言った。40年ぶりの日本一連覇を成し遂げるために。

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