寺内 主役はオレ打 お立ち台絶叫「ありがとうございます!」

[ 2013年10月31日 06:00 ]

<巨・楽>7回1死一、二塁、右翼線にポトリと落ちる適時打を放った寺内は塁上で笑顔

日本シリーズ第4戦 巨人6―5楽天

(10月30日 東京D)
 シリーズ男が試合を決めた。またまた、巨人・寺内だ。クールな男が珍しくお立ち台で絶叫した。

 「当たりはよくなかったけど、いいところに落ちてくれた。本当にありがとうございます!」

 同点の7回。1死二塁で、長野が敬遠気味の四球を選んだ。打席に向かう寺内に原監督が近づく。「思い切り踏み込んでいけ」。その助言に「自分もそう思っていた」と迷いが消えた。1ボール1ストライクから、長谷部の真ん中123キロスライダーを振り抜く。フラッと上がった打球は右翼線ギリギリに落ちた。値千金の決勝打となった。

 「きょうのはラッキー。でもラッキーを引き寄せられたのかなと思う」と笑うが、もはや強運という言葉では片付けられない。17日の広島とのCSファイナルS(東京ドーム)で前田健から決勝3ラン。27日の日本シリーズ第2戦(Kスタ宮城)では、2点を追う8回に絶対的エースの田中から一矢報いるソロを放った。レギュラーシーズンの打率・225の伏兵が短期決戦で輝きを放っている。指揮官も「彼の役割は大きい」と褒めた。

 1メートル77、74キロ。野球選手にしては細身の体形とあって「体重が落ちやすい」のが悩み。過去には疲労が蓄積するシーズン終盤に70キロを下回ることもあった。対策としてサプリメントを摂取し、試合後の食事量を増やすなど体重維持に努めた。この日の打球がギリギリでフェアゾーンに落ちたのは、しっかりと力強く振り切れたからだった。

 栃木在住の父、祖父が観戦する中での決勝打。「いいところを見せられて良かった。シリーズ男と言えるか分かりませんが、チームの勝利に貢献したい」。寺内の目にも自信があふれてきた。

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