猛攻呼んだ稼頭央の積極走塁 右翼手の位置見て二進

[ 2013年10月30日 10:33 ]

<巨・楽>2回無死一塁から松井は右前打を放ち一塁走者が三塁でアウトになる間に二塁へ進む

日本シリーズ第3戦 楽天5―1巨人

(10月29日 東京D)
 2回の猛攻を呼び込んだのは楽天・松井の積極走塁だった。星野監督が「稼頭央が二塁まで行ったのが大きい。前に、前にと行っているから、リズムが生まれる。今季はこういうシーンを何度も見てきた」と称えたのは、無死一塁で右前打した場面だった。

 一塁走者の牧田が一気に二塁を蹴った。松井はしっかりとそれを左目で捉え、一塁を蹴った。前の走者を追いかけるのは走塁の鉄則だが、松井はさらに右翼・亀井の捕球体勢と守備位置を見ていた。「亀井の位置は前だったし、三塁はクロスプレーになる。必ず三塁の村田はタッチプレーに出る」。牧田は三塁でアウトとなったが、松井がその間に二塁に進塁したおかげで、1死二塁と好機は続いた。続く嶋の打席で杉内は低めの投球で暴投。ビッグイニングにつながった。鈴木内野守備走塁コーチは「二塁に行ったから、杉内に重圧をかけられた」と話した。

 第1戦の5回には、一塁走者として嶋の遊撃内野安打の間に三塁を狙いタッチアウトになったが、持ち前の積極的な走塁が勝利への流れをつくった。

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2013年10月30日のニュース